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翻訳者の給料・年収はぶっちゃけいくら?フリーランス翻訳者の平均年収をプロが徹底解説!

翻訳者を目指すときに気になる翻訳者の年収。

検索しても、翻訳者の年収について詳しく解説したページってなかなか見つかりませんよね・・・

いくら稼げるのか具体的に分からないと、「翻訳で年収1000万!」なんて甘い言葉に騙されたり、自分が進む道が正しいのか不安になったりしてしまいます。

この記事では、信頼できる情報源から、翻訳者の年収を雇用形態別・ジャンル別にリアルに解説していきます。

最後まで読むと、プロ翻訳者の年収を正しく理解できるようになりますよ!

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目次

この記事の信頼性

この記事は、以下の情報に基づいて書いています。

2017年度翻訳白書 完全版

JTF(日本翻訳連盟)による業界調査です。

日本翻訳連盟は、翻訳・通訳に関わる企業・団体・個人の会員からなる産業翻訳の業界団体です

 翻訳者向け業界団体について、詳しくはコチラ!

業界調査は毎年行われるものではなく、3〜5年に一度不定期に実施されています。

2017年度とやや古いデータのように思われますが、翻訳白書としては最新のものです。

業界調査では、通訳・翻訳業務を請け負っている全国の個人および企業をアンケート調査対象としており、2017年度の調査では557人の個人翻訳者・通訳者が回答しています。

通訳翻訳ジャーナル2014年夏号

通訳翻訳ジャーナルは、プロ翻訳者にも愛読者の多い業界専門誌です。

  • 2月・5月・8月・11月の年4回発行されています。

翻訳者の収入についても度々特集が組まれており、2014年夏号のメインテーマは「通訳者・翻訳者の収入&料金」です。

いずれも業界内ではよく知られた団体および雑誌であり、プロの翻訳者を対象とした調査では業界最大規模です。

回答者も大半がプロ翻訳者だと考えられるため、かなりの信頼性が期待できます。

【雇用形態別】翻訳者の年収

ここではまず、翻訳者の年収を雇用形態別に紹介していきます。

ここで扱う雇用形態は次の3つ!

  1. フリーランス
  2. 派遣
  3. 正社員

では、順番に見ていきましょう!

フリーランス翻訳者編

「2017年翻訳白書 完全版」のデータ

この調査の回答者の「翻訳の仕事の受注方法」を見ると、「翻訳会社から受注」が大半で、「派遣/アルバイト/社員として翻訳に従事」は13.5%でした。

つまり、回答者の90%前後がフリーランスとして働いていることになります。

このことから、上に示すデータはほぼフリーランス翻訳者の収入の実態を表しているとみて間違いないでしょう。

その上で、回答者の収入を見ると、最も多いのは200万円〜300万円未満と300万円〜400万円未満のゾーンであり、200万円〜500万円で全体の約半分を占めることが分かります。

また、通訳翻訳ジャーナルでは以下のような結果が出ています。

200〜500万円のゾーンが多く、平均年収は515万円となっていました。

以上から、フリーランス翻訳者の収入は200〜500万円程度と言えるでしょう。

派遣編

翻訳職の派遣社員の年収については、今ある求人から推測してみます。

今回はマイナビスタッフのこちらの求人から計算してみましょう!

時給は1680円〜1700円とのことで、一般的な翻訳派遣案件よりはやや低いかなという金額

  • 翻訳派遣案件の相場は、だいたい1800〜2000円程度です

就業条件が9:00〜17:30の7時間半、残業が月15時間とのことなので、稼働日を月20日とすると、月間の稼働時間は165時間になります。

時給を下限の1680円とすると、月収は1680円×165時間で277,200円、年収は約333万円となります。

正社員編

では、正社員ではどうでしょうか?

この記事を書くにあたり、リクナビNEXTの案件を一通り確認してみました!

正社員の場合、翻訳のみを担当する仕事は少なく、担当業務の一部に翻訳があるというパターンが多いようです。

その中でも、今回は「派遣編」の案件に近い内容の求人を見つけたのでご紹介します。

これを見ると、年収は20代で360万円、30代で600万円となっています。

フリーランスや派遣と違い、勤続年数に応じて年収が上がっていくのは正社員の嬉しいポイントですね!

その他、特許事務所での求人やメーカーでの求人などいろいろ見てみましたが、やはり年収の相場としては400万円〜600万円程度が多かったです。

気になる方は、自分でも調べてみてくださいね!

【ジャンル別】翻訳者の年収

翻訳には、産業翻訳、出版翻訳、映像翻訳の3つのジャンルがあります。

 翻訳のジャンルについてくわしくはコチラ!

ジャンルによって収入に差はあるのかな?

ここではジャンル別に年収を検証していきます!

産業翻訳編

「2017年度翻訳白書 完全版」の回答者の属性を見ると、「出版」「映像」を取り扱っている人は、それぞれ13%と10%でした。

ですので、【雇用形態別】翻訳者の年収のフリーランス編で示したデータは、ほぼほぼ産業翻訳者の実態に近いものだと考えて問題ないでしょう。

また、翻訳者の年収フリーランス編で示した通訳翻訳ジャーナルのデータは産業翻訳者のものです。

以上から、産業翻訳者の年収は平均500万円前後だと推測されます。

出版翻訳編

出版翻訳者の収入は実はあまり明らかになっておらず、はっきりしたことは経験者でない限り分かりません。

産業翻訳は通常、ワード単価(1文字当たりの価格)×作業量(全体のワード数)で単純に計算されますが、出版翻訳の報酬の計算方法はもう少し複雑です。

出版翻訳の場合、報酬の計算方法には「印税方式」と「買い取り方式」の二種類があり、主流は印税方式です。

印税方式の場合、報酬は以下のように計算します。

印税の計算方法

本の定価×刷り部数×印税率

つまり、定価1500円/初版1万部の本を、印税率7%で翻訳した場合、

1,500×10,000×0.07=1050,000

となり、報酬は105万円となります。

買い取り方式の場合は、400字詰め原稿用紙1枚いくらで計算したり、1冊いくらで決めたりします。

通訳翻訳ジャーナル2014年夏号では、出版翻訳者2名が収入を公表されていました。

Aさん(翻訳歴17年)

単行本1冊+雑誌記事を月に5〜8本で年収225万円(出版翻訳のみ)

Bさん(翻訳歴16年)

直近5冊で1600万円(年収ではない)

出版翻訳では、「1冊訳して100万円前後」が1つの目安と考えられています

  • ただし、近年は印税率の低下や初版発行部数の減少で、金額は減少傾向にあります。

イカロス出版社さんが出版翻訳者にアンケートを取ったところ、1年間に訳した冊数は3~4冊が最多でした。

このことを考えると、一般的な出版翻訳者の年収は、およそ300~400万円程度と考えるのが妥当だと思われます。

映像翻訳編

映像翻訳の料金は、メディア(映画/テレビ/DVDなど)の種類を問わず、10分単位で計算されるのが基本です。

通訳翻訳ジャーナル2014年夏号に掲載されている映像翻訳の一般的な単価は下の表の通りです。

メディアと番組のジャンル手法10分当たりの料金
CS・BS放送、WEB配信の情報番組字幕・ボイスオーバー9500円〜1万5500円
CS・BS放送、WEB配信のドラマ字幕1万円〜1万4500円
吹替1万2000円〜1万6500円
CS・BS放送、WEB配信のスポーツ番組字幕・ボイスオーバー8400円〜1万2500円
映画字幕1万2000円〜2万3000円
吹替1万8500円〜2万8000円
DVD・ビデオ字幕・吹替1万1000円〜1万6000円
トレーラー3000円〜5000円/2分
放送局の出張翻訳2万8000円〜4万8000円/1日(8時間程度)
通訳翻訳ジャーナル2014年夏号 p46から引用

通訳翻訳ジャーナル2014年夏号に掲載されていたプロ映像翻訳者の収入はというと、

Aさん

単価:1万円/10分

年収:年間約75本で約150万円

Bさん

単価:ドラマや字幕は8,000~1万円/10分

   映画やDVDは1万2,000円〜1万4,000円/10分

年収:年間約90本で約500万円

Cさん

単価:映画本編で1万円〜1万8,000円/10分

年収:年間字幕58本、吹き替え37本(尺は20分~110本程度)で550万円

でした。

基本的には1万円/10分程度の単価が多く、60分のドラマを1本訳すと収入は6万円になります。

1本訳すには通常5日程度かかるとのことなので、月の稼働日を20日とすると、月収は24万円になります。

とすると、映像翻訳者の年収は288万円程度と推測されます。

翻訳者の年収の上げ方

翻訳者の平均的な年収についてお分かりいただけたでしょうか。

思ったより少なかったですか?

ただ、見ても分かるとおり、翻訳者の中には高い収入を得ている人もいます。

こうした人たちは、どうやって年収を上げているのでしょうか?

ここでは、翻訳者が年収を挙げる具体的な方法をいくつか紹介していきます!

単価を上げる

翻訳者の収入は、次の式で表せます

翻訳者の収入の計算式

ワード単価(1文字当たりの価格)×作業量(全体のワード数)

なので、翻訳者が収入を上げるには、ワード単価を上げるか作業量を増やせばいいのです。

ただ、最近は機械翻訳の出現によって値下げ圧力が強まっているため、ワード単価を上げるのはなかなか大変です。

ここでは私が過去に成功した方法2つを紹介します

エージェントに値上げ交渉をする

1つのエージェントである程度実績を積み、比較的継続的に依頼が来るようになったら値上げを交渉してみましょう。

特に、あるエージェントの単価が他のエージェントの単価や平均的な単価よりも低い場合に有効です。

エージェントに交渉する際は、

  1. 他のエージェントの(または平均的な)単価よりどのくらい安いのか
  2. どのくらいの単価を希望するのか

ということを具体的に伝え、

このままでは単価の高い他社の業務を優先せざるを得ないが、単価を上げてもらえれば今まで通り御社の業務を優先できる

など、単価を上げることで得られるエージェントのメリットを伝えます。

断られることも当然あるので、断られても仕事がしにくくならないよう十分に配慮する必要があります!

単価交渉は、エージェントとある程度信頼関係ができてから切り出すのがポイントです。

たいして実績もないうちに値上げをほのめかしても、断られたり、安い翻訳者に乗り換えられるのがオチです。

成功例

私自身、翻訳者として仕事を始めて2〜3年後に単価交渉をしたことがあります。

あるエージェントさんのチェック料金が他よりも200円/時間ほど安く、その割にはある程度依頼があったので、

御社の料金は他社よりも200円程度安く、依頼が来る度に他案件との兼ね合いで悩んでしまう。

今後も気持ちよく御社のお役に立ちたいので、他社と同水準の○○円に上げてほしい。

とお願いしました。

  • 実際にはもうちょっと言い回しに工夫しています

ダメ元でお願いしたのですが無事聞き入れてもらうことができ、希望の単価で受注できるようになりました。

他のエージェントを探す

これは、最初に契約したエージェントである程度実績を積んでから(目安としては2〜3年後)利用できる方法です。

実は、既にお付き合いのあるエージェントで値上げしてもらうのはなかなか難しいもので、何とか値上げはしてもらえても希望の額には届かないということはよくあります。

そういうときは、「翻訳経験○○年」の看板をひっさげて、別のエージェントを探しましょう!

未経験で応募するよりも足元が見られにくく、開始レートも上がる可能性が高いです。

私自身、ある程度経験を積んでからもいろんな会社のトライアルを受けてきました。

やはり経験がないよりはある方が単価が高くなる傾向にありましたし、単価交渉にも応じてもらいやすかったです。

ちなみに、単価が一度決まるとなかなか上げてもらえないので、最初の単価交渉の際には妥協しないのがポイントです。

稼働時間を増やす

翻訳者の収入はワード単価(1文字当たりの価格)×作業量(全体のワード数)で決まります。

なので、単価が変えられない場合は、労働時間を増やせば収入を上げることができます

「2017年度翻訳白書 完全版」によると、翻訳者の約半数は、1日の稼働時間が7時間未満です

これを2時間増やして9時間にするだけで、単純に20%ほど収入が増えることになります。

ただし、稼働時間を延ばすことによって疲労がたまり、翻訳の質が下がることがあるので注意が必要です。

また、稼働時間を増やしたいのに仕事が来ないというジレンマが生じることもありますので、翻訳者の意思だけではどうしようもないパターンもあるということを知っておくべきでしょう。

雇用形態を変える

【雇用形態別】翻訳者の年収によると、フリーランス翻訳者の平均年収は515万円、派遣は333万円、正社員は400〜600万円でした。

雇用形態によって年収が違うので、もし年収を上げたいのであれば、雇用形態を変えるという選択肢もあります

例えば今派遣で働いていて年収に満足していないのであれば、正社員に転職したりフリーランスになる方法が考えられます。

逆に正社員として働いていて給料が上がらないのであれば、フリーランスになって収入アップを狙うということも可能です。

ただし、フリーランスから正社員になると出勤や人付き合いの煩わしさが増えます。

また、フリーランスには自己管理が求められるため、自己管理が苦手な人にはフリーランスは不向きです。

それぞれの雇用形態ごとに様々なメリット・デメリットがあるので、収入面だけを見るのではなく、総合的に考える必要があります。

副業をする

今や正社員も副業ができる時代ですが、翻訳の世界では昔から副業が一般的でした。

特に駆け出しの頃は、英語講師や家庭教師などをして生活費の足しにする人が多いようです

翻訳が本業の人がする副業としては、次のようなものがあります。

  • 語学学校(英語学校や英会話スクール)の講師
  • 翻訳学校の講師
  • 通訳や通訳ガイド

最近の業界動向

最近の翻訳業界では、機械翻訳の進化や各種翻訳ツールの導入などにより、単価の下げ圧力が強まっています

産業翻訳の場合、以前はスタートレート(開始時のレート)が10円/ワード程度(和訳)でしたが、最近は9円、8円とじわじわ下がってきているようです。

機械翻訳は日々進化を続けており、それに応じて翻訳者の仕事も変化していくものと考えられています

これまでは「愚直に翻訳の質を上げる」ことに注力すれば仕事はついてきました。

しかし、今後やってくる変化の激しい時代を生き残るには、個々の翻訳者がそれぞれに生き残り戦略を持つ必要があります。

まとめ

今回の記事では、翻訳者の年収についてまとめました。

想像していたよりも高かった?
それとも安かった?

どこの世界にも収入が低い人もいれば高い人もいます。

ここで示したのはあくまで平均であって、高い収入を得られるかどうかは結局あなた次第なのです。

思っていた収入と違っていたから諦めるのではなく、まずはどうすれば高い収入が得られるのか、しっかりと戦略を考えてください。

そしてそれを確実に実行すれば、必ず平均以上の高い年収を得ることができます。

稼げる翻訳者になるためのヒントは、以下の記事でも紹介しています。

 翻訳はまだまだ稼げる!

稼げる翻訳者になりたい人は、ぜひあわせて読んでみてくださいね!

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