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翻訳実務検定「TQE」完全攻略|難易度から過去問の購入方法までをプロが徹底解説!

翻訳者を目指す人の間で人気のある資格のひとつ、それが翻訳実務検定「TQE」です。

でも、

TQEってどんな試験なの?
受けるとどんなメリットがあるの?

こんな疑問を受験者目線で解説した記事って、ほとんどありませんよね。

この記事では、これからTQEを受験する人を対象に、TQEの概要はもちろん、TQEを受験するメリットやデメリット、難易度から過去問の入手方法まで丁寧に解説しています。

TQEは決して簡単な試験ではありません。

が、合格すれば大きなメリットがあることもまた事実。

一日も早く合格をつかみたいという方は、ぜひこの記事を参考にしてTQEに挑戦してみてくださいね!

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目次

翻訳実務検定「TQE」とは?

ここではまず、これから翻訳実務検定「TQE」を受験する人を対象に、TQEの概要について詳しく解説していきます!

試験科目と言語

TQEはなんと言っても試験科目が豊富なのが一番の魅力!

英語であれば、以下15分野・19科目の試験が受けられます。

スクロールできます
科目名出題内容
ITソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク、マルチメディア、セキュリティ 等
電気電子回路、半導体、映像・音響機器、発電・原動装置、計測・制御 等
機械機械部品、工作機械、精密機械、ロボット、エンジン、自動車 等
医療機器カテーテル、ステント、内視鏡、人工臓器、画像診断装置、照射治療装置 等
医学・薬学医薬品、薬理・薬物動態、安全性試験、病院・病理、臨床治療 等
化学有機化学、高分子材料、触媒、セラミックス、高機能合金 等
バイオ分子生物学、遺伝子工学、核移植、再生医療 等
環境自然環境、地球温暖化、公害対策、廃棄物処理、水資源、省エネルギー 等
原子力原子力プラント、核燃料、安全対策・事故対策 等
特許(電気)関連分野の特許明細書より出題
特許(機械)関連分野の特許明細書より出題
特許(IT)関連分野の特許明細書より出題
特許(医薬品)関連分野の特許明細書より出題
特許(化学)関連分野の特許明細書より出題
金融・経済経済分析、金融商品、事務・会計、IR 等
法務・契約書契約書、定款、法規・条約 等
広報・
マーケティング
公告・宣伝、プレゼン資料、プレスリリース、インタビュー 等
時事・新聞政治、経済、社会、ドキュメンタリー 等
文芸小説、エッセイ 等
TQEの受験科目一覧(サン・フレアアカデミーのHPより抜粋)

分類がめちゃくちゃ細かい!

このほかにも、以下の言語では「ビジネス全般」の試験を受験することができます。

「ビジネス全般」の試験が受験できる言語
  • 中国語
  • 韓国語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • ロシア語
  • スペイン語

多言語で翻訳検定試験が受けられるのはTQEだけ!

試験科目や受験言語の中には、毎回必ずしも受験できないものもあります。

特に以下の分野は要注意です。

電気/機械/医療機器/化学/バイオ/原子力

過去にどれくらいの頻度で試験が開催されているかは、TQEのホームページから確認することができます。

多言語や、上に紹介した分野の受験を希望する人は、あらかじめ確認しておくといいでしょう。

ちなみに、TQEは一度に複数分野/言語の受験ができます

複数分野/言語の受験を希望するときは、希望する分野/言語ごとに受験申込みをする必要があるので、申込時に忘れず手続きしておくようにしましょう。

試験日程

TQEは毎年3回開催されています。

通常、1月/5月/9月の開催になっており、受験開始日の1週間前まで申込みをすることができます

くわしくはTQEのホームページから確認してください。

受験料

TQEの受験料は、1言語1教科につき9,900円(税込)です。

TQEには「早期申込み料金」というものが設定されていて、試験開始日の1ヶ月と1週間以上前に申し込むと、「早期申込み料金が」適用され受験料が安くなります

早期申込料金は、1言語1教科につき8,900円(税込)です。

申し込むことを早めに決めている人は、ぜひこの制度を利用してね!

支払いには、クレジットカード(VISA/MASTER)、銀行振込(みずほ銀行/三菱UFJ銀行)、郵便振替のいずれかを使用できます(支払い方法は一括払いのみ)。

試験問題の分量

TQEの「よくある質問」の欄には、次のように記載されています。

言語や科目によって異なりますが、目安は以下の通りです。

英日訳(英語→日本語):原文700語前後の問題文
日英訳(日本語→英語):原文2000文字前後の問題文

実際の業務では、中堅の翻訳者で2~3時間でこなしているボリュームです。
まだ現役翻訳者として慣れていない方でも、10時間程度を目安に取り組んでいただけるボリュームとして考えています。

TQEホーページより

わたしは和訳しか受験したことはありませんが、目安としてはA4で2枚程度といった感じです。

全体的な難易度としてはそこまで難しいものではありませんが、やはりポイントポイントで、その分野特有の注意点を確実にクリアしていかないと合格は難しいイメージです。

試験時間

TQEはほんやく検定とは違い、試験時間が比較的長く設定されています。

一般的な試験期間としては、

STEP
試験期間初日0:00

マイページから問題文と答案ファイルをダウンロード

STEP
4日後の15:00

答案提出期限
この時間までに訳文を入力した答案ファイルをマイページにアップロードする

となっています。

ということは、試験時間は87時間(3日間+15時間)あるのね!

翻訳になれていない方でも、さすがにこれだけ時間の余裕があれば十分回答することができます。

「ほんやく検定だとどうしても時間が足りない!」という方は、TQEの方がおすすめです!

受験方法

TQEはオンラインで完結する受験スタイルです。

受験の流れは次のとおりです。

STEP
受験初日

マイページにアクセスして問題文と訳文入力用の答案ファイルをダウンロード

STEP
試験期間中

自分のペースで訳文作成。辞書や書籍の使用や、ネットでの検索もOK!

STEP
訳文作成後

締切時間までにマイページに答案ファイルをアップロードします
試験終了時間までであれば、何度でもアップロードし直すことができます

審査基準

TQEの公式ホームページによると、TQEは以下の4つの基準で審査されます。

原文解釈力

単語の意味を原文の流れに沿って理解しているか、原文の誤りに気付いているかなど。

訳文表現力

訳語の選択が適切であるか、単なる単語の置き換えに過ぎない直訳となっていないかなど。

専門知識

専門用語を正しく理解しているか、専門知識の不足を補うための調査を十分に行っているかなど。

スタイル

訳抜けがないか、用語が統一されているか、段落や文章形態を無視していないかなど。

どれも実際のトライアルでも評価されるポイントなので、TQEはトライアルの練習にぴったりね!

結果の確認方法

TQEでは、結果の確認もマイページで行います

TQEホームページに公開されている成績発表日が来たら、自分でマイページにアクセスして「スコア」「好評」「訳例」をダウンロードしてください。

TQEのメリット・デメリット

では、TQEの概要がひととおり分かったところで、ここからはTQEを受験するメリットやデメリットについてご紹介していきたいと思います。

メリット

まずはメリットですね。

TQEを受験するメリットとしては、主に次の3つがあります。

TQEを受験するメリット
  • 回答に対するコメントがもらえる!
  • 提出までの期限が長い!
  • 合格すると(株)サン・フレアに登録できる!

1つずつ解説していきましょう。

回答に対するコメントがもらえる!

ほんやく検定は「合否」と「合格した級」しか通知してもらえませんが、TQEの場合は回答に対するコメントがもらえます

TQEの合格者インタビューを見ると、このコメントを参考にして改善することで、後々合格をつかみ取ったという話もありました。

少しでもいいからフィードバックがほしいという人には、TQEがおすすめです

提出までの期限が長い!

ほんやく検定の場合、試験開始から終了までわずか2時間しかありません。

問題文自体さほど長くないとはいえ、初心者の方にとっては2時間というのはとても短く感じられるのではないでしょうか?

一方、TQEの場合は試験開始から終了まで、なんと3日以上あります

問題文がほんやく検定より長いとはいえ、さすがに3日間もあれば、初心者の方でも十分対応できるでしょう。

初心者の方は、思った以上に訳文作成に時間がかかるものです。

ほんやく検定の過去問を訳してみたけど、どうしても間に合わない

自分のペースでじっくり取り組みたい

こんな方にはTQEの方が向いていると言えます。

合格すると(株)サン・フレアに登録できる!

これはTQEの最大のメリットですね!

TQEでは、受験者が70点以上のスコアを取得すると、株式会社サン・フレアに翻訳者登録をすることができます

株式会社サン・フレアは、日本でも比較的規模の大きい翻訳会社です。

業務量も十分あると思いますので、翻訳者登録ができたら仕事の幅が広がることは間違いありません。

何より、未経験でも試験にさえ合格できれば翻訳者デビューができるというのが嬉しいですよね!

未経験からのスタートで、とにかく仕事のチャンスがほしいという方は、TQEの受験を視野に入れてはいかがでしょうか?

デメリット

では、TQEにはどんなデメリットがあるのでしょうか?

私は次の2点がTQEのデメリットだと感じています。

TQEを受験するメリット
  • 70点以上を取るのは至難の業
  • 合格してもサン・フレアにしか登録できない

1つずつ見ていきましょう。

70点以上を取るのは至難の業

TQEでは、70点以上取ると「翻訳実務士」に認定され、サン・フレアに翻訳者として登録することができます。

ただ、70点以上取るのは実はかなり難しい!

TQEの難易度については後で解説しますが、おそらく70点以上のスコアを取れるのは、全体の5%前後またはそれ以下ではないかと思います。

よく聞くのが、「60点台でずっと足踏みしている」という話。

60点台までは比較的すぐに到達できるようですが、そこから先、あと1〜2点のところで70点に足りないという方が多いようです。

※あくまで聞いた話なので参考程度にしてください

なので、TQEをスキルアップやトライアルの練習のために利用するのは素晴らしいと思いますが、「TQE合格」だけにこだわると、翻訳者デビューがどんどん遅れてしまう可能性があります。

「TQEに合格できない=翻訳会社のトライアルに受からない」ではないので、ぜひ同時進行で翻訳会社のトライアルにも挑戦していくことをおすすめします。

合格してもサン・フレアにしか登録できない

TQEのもうひとつのデメリットがコレ。

ほんやく検定であれば、合格すればJTFの広報誌やウェブサイトに記載してもらえるため、複数社から問合せがくる可能性があります。

トライアルが免除になる会社もおそらく1社ではないでしょう。

が、TQEの場合、合格しても登録できる翻訳会社はサン・フレアだけ

頑張って勉強して、何度も1万円近い受験料を払って受験してるのに、やっと合格しても登録できるのが1社だけというのはちょっと寂しいように思います・・・

もちろん、TQEは業界内での認知度も高いので、翻訳会社に応募する際にも大きなアピールポイントになります。

ただ、トライアル自体が免除になるわけではありません。

スキルアップやトライアルの練習として割り切って受験するのはもちろんいいですが、「仕事につなげる」ことを重視するのであれば、ほんやく検定を選ぶことをおすすめします。

TQEの難易度は?

では、TQEの難易度はどのくらいでしょうか?

ほんやく検定のようにデータは公開されていませんが、TQEのホームページには以下のように記載されています。

「TQE」合格率は各回10%未満です。

「TQE」合格後、翻訳者として登録する方もいますし、登録せずにそれまでと同じ仕事を続ける方もいます。複数回受検することで、翻訳能力が向上する過程を点数や級という客観的な指標で確認できるので、現状の能力を測るものさしとしても活用できます。

TQEホーページより

各回10%未満とのことですが、実際まわりの人の話を聞くと、これより少ないような印象があります。

おそらくほんやく検定の1級と同程度の合格率ではないかと考えていますが、実際のところは分かりません。

いずれにせよ、簡単な試験でないことだけは確かです

TQEの過去問は手に入る?

TQEの過去問は、サン・フレアアカデミーのオンラインショップから購入することができます。

注意点は以下のとおりです。

  • ダウンロード版のみ(PDF)を販売
  • 試験科目/試験回ごとの販売(1ファイルに1科目1回分のみが含まれる)
  • 価格はそれぞれ1,210円
  • 過去問の購入には「マイページ会員登録」が必要
  • 支払いは、クレジットカード/銀行振込(三菱UFJ銀行/みずほ銀行)/郵便振替が利用可
  • 購入後は、マイページからファイルをダウンロードして利用

TQEの合格には、過去問の研究が欠かせません。

受験前に少なくとも2~3年分は取り寄せて、十分に研究してから試験にのぞんでくださいね!

TQEのおすすめの勉強方法

ここでは、TQE合格にむけたおすすめの勉強方法についてご紹介します。

とはいえ、基本的にはほんやく検定の対策とやることはさほど変わりません。

主にやっておくべきことは、

  • 基礎と専門分野の両方を勉強
  • 過去問を研究

の2つです。

翻訳者向け検定試験に合格するためには、まずは基礎的な翻訳力と専門分野の知識を積み上げていく必要があります。

その上で、数年分の過去問を解いてみて、各試験の出題傾向やレベル、問題の分量や審査基準を把握しておくのがとても有効です。

これは、ほんやく検定・TQE合格者のブログやインタビュー記事で、共通して書かれていることです!

TQEやほんやく検定といった翻訳者向けの検定試験に合格したいのであれば、まずこの2点を忠実に実行することをおすすめします。

その上で、TQEの場合には、試験実施直前にサン・フレアアカデミーで開催されている「TQE対策セミナー」を受講するという方法があります。

以前はオフラインでしか開催されていませんでしたが、最近はオンラインでも開催されているので、地方在住者でも負担や面倒なく受講することができます。

価格は1講座9,000円。

必ずしも全科目で開催されているわけではありませんので、サン・フレアアカデミーの「セミナー・講習会」のページから、受講したい講座があるかどうかを確認してみてください。

事前に提出した課題をもとにした解説もあるから、直前期に試験のポイントを再確認するのに役立ちそうね!

また、TQEでは「合格者インタビュー」も充実しています。

・専門分野ごとの対策方法
・学習の参考になる書籍
・TQE合格へのヒント

などを知りたい方にはぴったりの内容になっているので、興味のある方はぜひご覧ください。

受けてみてどうだった?

わたしがTQEを受けたのは、もう9年くらい前になるでしょうか・・・。

確か、駆け出しの頃に1回受験した記憶があります。

かなり昔のことなのではっきりとは思い出せませんが、受験したときに気がついたこと・感じたことを少しだけここでシェアさせていただきます。

丁寧にやると結構時間がかかる

わたしが受験したのは駆け出しの頃だったので、まだまだ翻訳に時間がかかりました。

ただでさえ時間がかかるところに、「試験」ということでさらに丁寧にやっていたので、結局3日間ある試験期間をほぼ丸々使うような形になってしまいました。

ですので、初心者で受験する方は、できる限り多く時間が取れるようにして望むのがおすすめです。

試験期間には平日も含まれるので、お仕事がある方はなかなか時間を取るのが難しいかとは思いますが、せめて土日は両日ともじっくりと取り組めるように、ご家族の方に協力を仰ぐようにするといいでしょう。

時間を置いて数回見直しをする

これは実際の仕事でも同じですが、TQEでも「見直し」に十分な時間を取ってください

訳文というのは、作成した直後はいいと思っていても、しばらくしてから読むとおかしなところに気づくものです。

訳文の作成に夢中になって十分な見直しができないと、思わぬケアレスミスをしたまま提出することになってしまいます。

このようなことがないよう、あらかじめしっかりと時間配分を考え、少なくとも全体の3分の1は見直しに時間が割けるように調整しておくのがおすすめです。

まとめ

今日は、TQEの概要について詳しく解説しました。

TQEは試験時間も長く、翻訳者向けの検定試験の中では最も実際のトライアルに近い試験です。

これから翻訳会社のトライアルに挑戦していこうと考えている方なら、受けて損はありません!

ぜひ一度受験して、自分の弱点やできていないポイントを確認しておくことをおすすめします。

翻訳者向けの検定試験には、このほかにもいろいろな種類があります。

ほかにはどんな試験があるか気になる方は、ぜひ下の記事も合わせて読んでみてくださいね。

→ 参考: 翻訳者向け検定試験まとめ

また、この記事でもたびたび出てきた「ほんやく検定」について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてどうぞ。

→ 参考: ほんやく検定徹底解説

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • こんにちは!
    翻訳家を目指して、情報集めをしている中、もぐさんのホームぺージを見つけました。色々なためになる情報があり、隅々まで読ませてもらっています。やはり、未経験だとスクールに通う方がいいのかなと現在検討中なのですが、もぐさんは、サンフレアとどこのスクールに通われたか、差支えなければ教えて頂けないでしょうか。
    よろしくお願いいたします。

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