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【合格率わずか1%?】受けて分かった!ほんやく検定の難易度から過去問の購入方法までを徹底解説!

翻訳業界で有名な検定試験の1つ。

それが「ほんやく検定」です。

翻訳者なら誰もが受けたことがあるか、受験を検討したことがある試験だと思います。

ただ、

ほんやく検定ってなんなの?
どんなメリットがあるの?

こんな素朴な疑問についてまとめたサイトって少ないですよね?

このサイトでは、翻訳者を目指すなら受けて損はない試験の1つである「ほんやく検定」について、詳しく解説しています。

これから受験を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね!

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目次

ほんやく検定ってどんな試験?

ではまず、ほんやく検定がどんな試験なのかをざっくりおさらいしていきましょう!

試験科目とレベル

ほんやく検定は、大きく2つのレベルに分かれています。

ほんやく検定のレベル
  • 基礎レベル
  • 実用レベル

それぞれの特徴は、次のとおりです。

基礎レベル
  • スクールなどで学習中の人を対象とした比較的やさしい試験
  • 4級と5級の2種類があり、自分で受験級を決めて申し込む
  • 4級と5級については、結果は「合格」または「不合格」のいずれか
実用レベル
  • ひととおり学習を終えた人やプロの翻訳者を対象とした試験
  • 受験者全員が同じ試験を受け、訳文の出来ばえによって「不合格」「3級」「2級」「1級」のどれに相当するかが判定される
  • 試験は、「言語方向」「分野」の2つの観点で選択

言語方向:日英または英日
出題分野:政経・社会/科学技術/金融・証券/医学・薬学/情報処理

つまり、受験科目は全部で2×5の10種類あるってことね!

その通り!
ちなみに、英日と日英は試験時間がずれているので、両方受験することができますよ!

ここまで情報がいろいろとややこしいのでちょっと表にまとめてみます。

スクロールできます
レベル受験方法言語方向出題内容
基礎レベル5級受験級を決めて申込み英日(3題)一般社会問題および平易な科学技術問題
基礎レベル4級受験級を決めて申込み英日/日英
(2題/1題)
一般社会問題および平易な科学技術問題
実用レベル1〜3級同じ試験を一斉受験
※結果によって1〜3級または不合格
英日/日英実務レベルの問題
ほんやく検定の試験科目/レベル

試験日程

ほんやく検定は、毎年1月・7月の第4土曜日に実施されています。

具体的な日程は、ほんやく検定のホームページで確認することができます。

受検料

ほんやく検定の受検料は、下の表の通りです。

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受験級JTF会員JTF非会員(一般)
基礎レベル5級4,400円(4,000円+消費税)5,500円(5,000円+消費税)
基礎レベル4級5,280円(4,800円+消費税)6,600円(6,000円+消費税)
基礎レベル5・4級併願8,800円(8,000円+消費税11,000円(10,000円+消費税)
実用レベル1科目
(英日翻訳または日英翻訳)
8,800円(8,000円+消費税)11,000円(10,000円+消費税)
実用レベル併願
(英日翻訳&日英翻訳)
13,200円(12,000円+消費税)16,500円(15,000円+消費税)
ほんやく検定の受験料

ほんやく検定の受検料は、JTF会員になるとなんと1,000円〜最大3,300円(実用レベル併願)安くなります

JTF(日本翻訳連盟)には、このほかにも入会メリットがいっぱい!

JTFに入るメリットやデメリットについては下の記事に詳しくまとめているので、興味のある方は読んでくださいね!

→ 参考:翻訳者向け業界団体まとめ

試験時間

ほんやく検定の試験時間は下の表のとおりです。

スクロールできます
受験級試験時間
5級09:30~10:30(60分)
4級11:00~12:00(60分)
英日翻訳13:00~15:00(120分)
日英翻訳16:00~18:00(120分)
ほんやく検定の試験時間

時間が違う級(5級と4級、英日と日英など)は、併願することができます

つまり、最大4つの級を一日で受験できるのね!

申込み方法

ほんやく検定は、ほんやく検定のホームページ上で申込みをします。

受験を希望する人は、まずは受験者マイページからログイン登録をします。

ログイン登録をすると、「受験者マイページ」にログインできるようになるので、受験者マイページから次回検定の受検を申し込みます。

受験料の支払には、クレジットカードか銀行振込のどちらかが使えます

対応しているクレジットカード/振込先は以下のとおりです。

ほんやく検定で使える支払方法

クレジットカード: VISA/Master Card/JCB/Diners Club International/AMEX
銀行振込:三菱東京UFJ銀行

受験方法

ほんやく検定は、すべてオンラインで完結する受験方式を取っています。

受験当日の流れとしては、

STEP
試験時間がきたらマイページにアクセス
STEP
マイページに表示されている「受験開始」ボタンをクリックする
STEP
「出題画面」に表示される問題に回答する

 ※「実用レベル」受験者は、自分が受験したい分野のボタンをクリックして分野を選択します

STEP
答案画面に訳文を入力する
STEP
答案完成後、画面下にある「答案回答」ボタンをクリック!

になります。

もっと詳細な受験手順は、「ほんやく検定」のホームページ上に公開されています。

はじめて受験する人は、一度確認しておくことをおすすめします。

結果の確認方法

ほんやく検定の結果は、受験者マイページから確認します。

ほんやく検定ホームページに記載されている「結果発表日」に、自分でマイページまで行って確認してください。

忘れないようにスケジュール帳などにメモしてね!

ほんやく検定受験にあたっての注意事項

ここからは、ほんやく検定を受験するときに気をつけるポイントについて解説していきます!

特許翻訳分野の受験を希望する場合

ほんやく検定は、「特許」の分野での出題がありません

特許分野の試験は、2019年からNIPTA/JTF知的財産翻訳検定試験に統合されました!

特許分野での受験を希望する人は、知的財産翻訳検定試験を受験することになるので注意してくださいね!

知的財産翻訳検定試験はほんやく検定より受験機会が少なく、日英は春、英日は秋の年1回開催になっています。

くれぐれも受験機会を逃さないようにチェックしてくださいね!

受験分野は当日選ぶ

実用レベルでの受験を希望する場合、受験分野は受験当日に「出題画面」から選択するシステムになっています。

受験申込時点では、受験分野の選択はありませんので注意してください。

逆に言うと、当日問題を見てから回答分野を選ぶこともできるよ!

複数の専門分野がある方は、試験問題を見てから臨機応変に受験分野を選ぶというのも全然アリです!

事前に動作を確認しておく

ほんやく検定の受験が初めての場合、最初はシステムの操作に戸惑うことがあるかと思います。

ただ、当日の試験時間はわずか2時間!

もたついてるうちに、訳文作成が中途半端になっちゃった・・・・なんてことになったら、元も子もありません。

ほんやく検定では、試験前にPCの動作確認ができるようになっています。

試験が始まってから慌てることがないように、当日までに必ずPCの動作確認をしておくことをおすすめします。

ほんやく検定のメリット・デメリット

ここまで、ほんやく検定の概要について紹介してきました。

では、ほんやく検定の受検にはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

ここでは、ほんやく検定をこれまで数回にわたり受験してきたわたしが、ほんやく検定のいいところ・悪いところをつつみ隠さずご紹介します!

メリット

まず、ほんやく検定のメリットからです。

ほんやく検定のメリットは、次の3つです。

ほんやく検定のメリット3つ
  • 新規取引先の開拓ができる
  • トライアル免除特典
  • スキルアップに役立つ

ほんやく検定は、1~2級に合格すると次のような特典があります。

  • JTFのホームページおよび機関誌にプロフィールを掲載できる
  • JTFに加盟している翻訳会社の一部でトライアルが免除される

実際、プロフィールを見て新たな取引先から引き合いが来ることもあるようですし、トライアルなしで翻訳会社に登録できたという話も聞いたことがあります。

自分から営業したりトライアル先を探す手間なく取引先が増えるのは、個人翻訳者としては嬉しい限りだよね!

もちろん、ほんやく検定1〜2級を取っていれば、自分から翻訳会社に応募するときも大きなアピールポイントになります

このようなメリットを考えると、翻訳学習者はもちろん、プロ翻訳者にとってもほんやく検定は受けておいて損はない検定試験だと言えます。

でも、1~2級に合格しないとメリットはないの?

いえいえ、そんなことはありません。

ほんやく検定は、そのレベルや分量が実際のトライアルにとてもよく似ています

ですので、ほんやく検定にむけて勉強したり実際に受験したりすることは、実際のトライアルにもとても役立つんですよ!

特に「まだトライアル受験経験が少なくて自身がない」という方は、トライアルの練習として積極的に取り組むことをおすすめします!

デメリット

では、ほんやく検定にはどんなデメリットがあるのでしょうか?

個人的には次の2点がデメリットかなと考えています。

ほんやく検定のデメリット
  • 添削がない
  • 費用がやや高い

ほんやく検定は、結果の通知があるだけで、受験者に対する個別のコメントや添削はありません。

不合格になった場合も、「不合格」であったことしか分からず、どこが悪かったのか、つまり不合格になった理由は一切分かりません

受験者が自分の答案のどこが悪かったのかを知りたい場合、受験者は受験後しばらくすると発売される過去問を見て判断する必要があります。

そうは言っても、「いい答案」と「悪い答案」の違いを判断するのって結構むずかしいんだよね・・・

分かります。

ただ、トライアルの練習として利用できるサービスには、個別添削やコメントがないものがほとんどです。

もし、訳例や講釈を読んでもどこをどう直せばいいか分からない場合は、まだまだ基礎的な実力不足である可能性があります。

先生からのフィードバックがもらえるスクールなどで再度勉強してみることをおすすめします。

このほか、ほんやく検定は1回の受験料が11,000円とかなり費用がかかります。

とはいえ、翻訳者向けの検定試験は、どれもこれと同じくらいの値段のものが多く、ほんやく検定が特別高いというわけではありません(→参考:翻訳者むけ検定試験まとめ

少しでも安く受験したいなら、JTF会員になるのがオススメだよ!

ほんやく検定の難易度は?

では、ほんやく検定はどれくらい難しいのでしょうか?

合格率5%って聞くけどほんと?

JTFのホームページに具体的なデータが載っているので見てみましょう。

ほんやく検定の合格率(ほんやく検定ホームページより)

ここにもあるとおり、ほんやく検定1〜3級の合格率は、英日で17.6%、日英で22.7%です。

1~2級に絞ると、合格率は英日で4.6%、日英で8.7%になり、確かに5%前後と言えそうです。

日英の方がやや合格率が高い傾向にあるね!

実は、ほんやく検定は問題文のレベル自体はそこまで高くありません。

つまり、「問題がめちゃくちゃ難しい」わけではないのです。

ただ、審査はかなり厳しいイメージがあります。

わたしも何度か受験しましたが、「試験内容が簡単だったから、油断しちゃって落ちた・・・」みたいなことはよくあります。

だからこそ、合格するには「試験問題」自体よりも、「審査基準」をしっかりと研究しておくのが大切です!

審査基準の研究には、次に紹介する過去問が便利だよ!

ほんやく検定の過去問は手に入る?

ほんやく検定の過去問は、JTFのホームページから購入することができます。

直近のものはもちろん、2009年のものまで過去10年分以上が販売されています。

また、特許分野の試験が開催されていた2019年以前の過去問も販売されているので、特許分野のトライアル対策がしたいという人にもおすすめですよ!

スクロールできます
JTF会員JTF非会員(一般)
価格1部 1,018円1部 2,139円
送料220円220円
ほんやく検定過去問の価格
※価格は税込 ※5,000円以上で送料無料。ただし海外在住者には一律2,000円加算(国際EMS配送)

ほんやく検定の攻略には、過去問研究が有効です!

少なくとも2〜3冊は取り寄せて、審査基準の傾向を確認してから受験すると、いい結果が残せる可能性が高くなりますよ!

ちなみにほんやく検定申込時に過去問を購入すると、購入冊数にかかわらず送料は無料になります。

※海外はEMS発送料2,000円がかかります

ほんやく検定のおすすめの勉強方法

では、ほんやく検定でいい結果を残すためのおすすめの勉強方法にはどんなものがあるでしょうか?

ここでは、受験者のレベルに応じて2つの勉強方法を紹介します。

ほんやく検定3級にまだ一度も合格しない

翻訳力がある程度伸びてくれば、少なくともほんやく検定3級には合格するようになってきます。

もし「何度か受けているけどほんやく検定3級にも一度も合格したことがない」という場合は、そもそもの翻訳力が足りないケースが考えられます。

この場合、

  • 翻訳スクールでもう一度学び直す
  • 勉強会などに参加してスキルアップする
  • アメリアの定例トライアルや雑誌の誌上トライアルで勉強する
  • ほんやく検定の過去問で勉強する

など、とにかく「翻訳量を増やす」「訳例を見て修正箇所を確認する」のがベストです。

3級であれば、基礎的な力をつければ十分合格が狙えます。
まずはここを目指して頑張ってみてください!

ほんやく検定2級以上に合格しない

「ほんやく検定3級までなら何とか合格するようになってきた」という方が、さらに上の級を目指すのであれば、

過去問の研究

がやはり近道です。

大学入試を受けるときも、基礎的な力をつけたあとで「過去問」を解きますよね?

あれと同じイメージです。

ほんやく検定も検定試験である以上、受験回や審査員によって成績がぶれないよう、ある一定の「基準」があると推測されます。

基本的な翻訳スキルはありながら、今ひとつ上に抜けられないのは、この「基準」をきちんと把握して、それをクリアするような「対策」が立てられていないからではないでしょうか?

今回この記事を書くにあたって、ほんやく検定1級合格者の方のブログやインタビューを探して読んでみました。

やはり、1級や2級に合格されている人は、「過去問研究をした」とおっしゃる方が多かったです

何十回分もやる必要はありませんが、少なくとも2〜3回分程度過去問を購入して研究した方が、合格にはぐっと近づく可能性が高いですよ。

わたしもまだ2級以上は取れていないので、ぜひ一緒に挑戦しましょう!

ほんやく検定受けてみてどうだった?

さて、わたしも過去に何度かほんやく検定を受験しています。

ここでは、実際にほんやく検定をうけてみて気づいたことや、気をつけた方がいいと思ったことを共有していきます!

時間配分が大事!

まずは試験時間の話。

ほんやく検定の試験時間はちょうど2時間ありますが、一番最初に受けたときは最初に慎重にやりすぎたせいで、時間が足りなくなって最後にめちゃくちゃ焦りました。

回を追うにつれて時間は余るようになりましたが、今度は「時間が足りなくなったら困る」との意識が強くなりすぎてアタマから爆速で訳しあげるスタイルになってしまい、これはこれで訳文の質が落ちたと感じています。

おそらく、過去問を何回分か解いてみて、自分にベストな時間配分を確かめておくのがいいかなと。

そうすると途中で時間がなくなることも、時間が余りすぎて困ることもなくなり、訳文の質がよくなります

別のファイルで訳文を作成→最後に貼付がベスト

ほんやく検定は、出題画面で試験問題を確認し、最終的に訳文を答案画面に入力して送信するスタイルです。

このとき、答案画面に直接訳文を入力していくのはおすすめできません

というのも、こうすると

  • 校正機能が使えない(英日の場合)
  • スペルチェックが使えない(日英の場合)

からです。

個人的には、普段使い慣れており、何らかの校正機能が利用できるツール(WordやTradosなど)を利用して一旦訳文を作成し、最後にそれをコピペで答案画面に貼り付けるスタイルがおすすめです。

初めて受験する人は、どういう方法で訳文を作成するかシミュレーションしておいた方が当日慌てずにすむよ!

W受験はかなり疲れる

ほんやく検定は、最大で5級・4級・英日・日英の4科目を受験することができます。

わたしはW受験したことはありませんが、1科目受験だけでも毎回かなり疲れています・・・

W受験するのであれば、最大2科目にしておくことをオススメします。

まとめ

今回は、翻訳者向けの検定試験として有名な「ほんやく検定」について解説してきました。

翻訳者向けの検定試験はいろいろありますが、その中でも個人的にはほんやく検定が一番オススメです!

なぜなら、

・1級・2級に合格したら幅広い翻訳会社にアピールできる
・難易度が難しすぎずちょうどいい

からです。

ほんやく検定は翻訳業界での認知度も高いため、翻訳会社へのアピールにぴったり!

さらに、一部の翻訳会社ではトライアルも免除になるなど嬉しいことづくめです。

これから何か検定試験を受験するなら、わたしは「ほんやく検定」を全力でオススメします!

ただ、1点気をつけてほしいのは、

「ほんやく検定に合格できない=実務につけない」ではない

ということ。

ほんやく検定3級は、すでにデビューしている翻訳者でも落ちることがある程度には難しいものです。

翻訳会社のトライアルの方がかえって易しい場合があるので、ほんやく検定に合格しなくても、一通りの基礎的な勉強が終わっているのであれば、どんどんトライアルにも挑戦してみてください

案外合格するかもしれませんよ!

翻訳者向けのほかの検定試験についても知りたい!という方は、下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

→ 参考:翻訳者向けの検定試験

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