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翻訳実績表の書き方を見本つきで解説!|10年試行錯誤してわかったベストな書き方はこれだ!

一般的な就職・転職活動では、「履歴書」や「職務経歴書」を提出しますよね。

翻訳者の求人応募では、この2つのほかにも「翻訳実績表」の提出を求められることがあります。

「翻訳実績表」って何・・・?

翻訳会社の求人を見て、疑問に思った方や慌てた方は多いのではないでしょうか?

この記事では、そんな「翻訳実績表」の書き方を、翻訳会社へこれまで20社以上応募してきたベテラン翻訳者が紹介します。

始めて翻訳実績表を作る方も、今の翻訳実績表でいいのか不安な方もぜひ読んで参考にしてくださいね。

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目次

翻訳者が応募時に提出する書類3つ

ここから先「応募先/パターン別準備書類」までは、「履歴書の書き方」「職務経歴書の書き方」の記事と重複しています(この記事から読み始める読者さんに配慮しています)。
ほかの記事からリンクでとんできた方や、「もう読んだよ!」という方は、「翻訳実績表の基本」まで飛ばしてください。

まず、翻訳者が応募時に提出する書類についておさらいしておきましょう。

翻訳者が応募時に提出する書類は、次の3種類です。

翻訳者が応募時に提出する書類3つ
  • 履歴書
  • 職務経歴書
  • 翻訳実績表

それぞれ何が違うの?

そう思った方、いますよね?

それぞれの概要をざっと説明すると、こんな感じです。

履歴書

これまでの学歴や職歴、資格などを記入する

学歴や職歴については概要(社名や仕事内容、期間など)だけで、詳細は書かない

あなた自身を簡潔に紹介するプロフィールのような扱い

職務経歴書

主にこれまでの職歴を詳しく書いたもの

翻訳者志望なら、通学経験のあるスクール、使用しているPCやソフトなども記載する

翻訳者志望の場合、履歴書よりもこちらの方が重要度が高い

翻訳実績表

主に実務経験のある人が作成する、これまで取り扱った翻訳案件の一覧

結構たくさんあるのね・・・

応募先を決めてから準備・・・ではなかなか大変なので、時間に余裕のあるときに落ち着いて作成しておくことをオススメします。

この記事では、3つの書類のうち、職務経歴書にポイントを絞って解説しています。

他の書類の書き方についても知りたい!という方は、他の書類の書き方を解説したほかの記事を参考にしてくださいね!

→ 参考:翻訳者の履歴書の書き方
→ 参考:翻訳者の職務経歴書の書き方

応募先/パターン別準備書類

上で翻訳者が応募先に提出する書類3つを紹介しました。

ぜんぶの書類を用意しないといけないの?

いえいえ、そんなことはありません!

応募先やあなたに実務経験があるかないかで、提出する書類は変わってきます

どの書類を用意するかについては、基本的に応募先から指示があるのでそれに従えばOK!

ただ、「あらかじめどんな書類が必要か知っておきたい」という人のために、下に応募先/パターン別の準備書類をまとめておきます。

スクロールできます
履歴書職務経歴書翻訳実績
正社員 実務未経験×
正社員 実務経験者
派遣 実務未経験×××
派遣 実務経験者×××
フリーランス翻訳者 実務未経験
フリーランス翻訳者 実務経験者×
応募先/パターン別準備書類一覧
◎=必須、○=なくてもよいがあるとベター、×=不要

翻訳実績表の基本

ではいよいよ翻訳実績表の作成!

・・・に入る前に、翻訳実績表の基本的な注意事項を解説します。

知ってると知らないでは、翻訳実績表の効果に大きな差が出てきてしまいます。

まずはこの「基本」をしっかり押さえておきましょう!

Word?Excel?どっちを使う?

他の記事でも紹介しましたが、「履歴書」と「職務経歴書」は、基本的にWordとExcel、どちらで作成してもOKです。

最終的にはPDFに変換して送るから、作成段階ではどちらでもOK!

ただ、翻訳実績表に関しては、Excelで作成してそのまま翻訳会社に送ることをおすすめします。

というのも、もしあなたの翻訳実績が何行にもわたるものだった場合、それをPDFで送ってしまうと翻訳会社の方で利用しにくいんですよね。

ところが、Excelで送ると、翻訳会社は必要に応じてデータをソートして閲覧することができます。

採用担当者の利便性が上がるのね!

翻訳実績表の目的は、あなたののこれまでの実務経験をわかりやすくPRすること。

そう考えると、先方でデータ活用のしやすいExcelの方が親切ではないかと思います。

ただし、

  • 翻訳実績が少ない場合
  • 印刷した状態で持参する場合(正社員案件など)

は、Wordで作成しても問題ありません。

翻訳実績表にはどんなことを書くの?

では、翻訳実績表にはどんなことを書けばいいのでしょうか?

基本的には、以下の7点について記載すればOKです。

翻訳実績表の記載内容
  • 対応年月
  • 分野(細分化してもOK)
  • 案件概要
  • 作業(翻訳/チェック/ポストエディットの別)
  • ワード数
  • 言語方向
  • 翻訳支援ツール

分野の欄は、次の2つに分けて記載します。

  • 大分類:専門分野名
  • 小分類:専門分野内でのさらに細かい分類

大分類には、

  • IT
  • 医薬
  • 特許
  • 契約書
  • 金融

などの専門分野名を記入します。

ただし、特定の分野1つについてしか受注がない場合は、あえて書く必要はありません

わたしみたいに、医薬分野でしか受注してない場合はあえて大分類は書かなくてもいいのね!

小分類には、専門分野内でのさらに細かい分類を記入します。

たとえば医薬なら、

  • 医療機器
  • 治験
  • 論文
  • マーケティング
  • 社内資料

などです。

あまりたくさんの分類を使用せず、多くても5~6個程度にしておくのがおすすめです。

あくまで採用担当者の使いやすさに配慮しよう!

翻訳実績表はどんなときに送るといいの?

翻訳実績表を送るのは、次のようなときです。

  • 翻訳会社(または企業)から依頼があったとき
  • アピールしたい実績が多いとき

基本的には、翻訳会社や企業から依頼があったときに送ります。

ただ、翻訳会社から依頼がなくても、これまで豊富な翻訳経験がありそれをアピールしたいと思ったときには添付しましょう。

指示がない=翻訳実績を添付してはいけないということじゃないので積極的にアピールして!

わたしもこれまで指示がなくても送ったことがありますが、それで書類審査に落ちたことはありません

もし別紙にするほど翻訳実績がないときは、職務経歴書に追記してもOKです。

翻訳実績が少なすぎて別紙にすると余白が気になる・・・

こんな場合は、ムリして翻訳実績表を作らず、職務経歴書にまとめちゃってください!

経験年数と実績のバランスに注意!

翻訳実績表には、これまで手がけた全案件を記載する必要はありません

あまりに多いと採用担当者も見るのが大変!

実績が多いのであれば、自分がPRしたい案件20〜30件に絞って提出するのがおすすめです。

ただ、このとき記載する実績が少なくなりすぎないように注意してください。

翻訳経験5年と書いているのに実績が10件程度しか書かれていないと、採用担当者に疑念を抱かせてしまいます。

必ず枠外に「他多数」「抜粋」などと書くとともに、経験年数と実績量のバランスが取れる「ちょうどよい量」を記載しましょう!

採用担当者は翻訳実績表のココを見ている!

では、採用担当者は翻訳実績表をどう使い、何を見ているのでしょうか?

わたしは翻訳者の採用を担当したことはありませんが、長年の経験や雑誌などの知識からある程度推測はできます。

おそらく採用担当者が見ているのは、

翻訳実績表で採用担当者が見ているポイント
  • 実際にどんな案件に対応したことがあるのか
  • どんな分野の翻訳実績が豊富か
  • 対応能力はどの程度あるか
  • 翻訳ツールの使用実績はあるか

の4点だと思います。

1つずつ、詳しく解説していきますね!

実際にどんな案件に対応したことがあるのか

まず大事なのがコレ!

あなたにこれまで何年の翻訳者経験があるかは職務経歴書でわかりますが、「実際にどんな案件に対応してきたか」は職務経歴書では分かりません。

この「実際にどんな案件に対応してきたか」を書いているのが翻訳実績表であり、採用担当者は翻訳実績表を使って、あなたに具体的にどんな実務経験があるのかを確認しています。

実は翻訳者も経験年数やレベルによって、依頼される案件が変わります。

つまり、翻訳実績表を見れば、トライアルを受けるまでもなく「あなたが大体どのレベルの翻訳者なのか」が分かってしまうのね!

そうなんです。

だから、翻訳実績表を適当に作ってしまうと、自分の実績をうまくPRできないばかりか、実際の自分のレベルよりもかなり低レベルの翻訳者だと思われてしまう可能性があります。

翻訳実績表の重要性をしっかりと理解して、時間をかけて作成するのがおすすめです!

どんな分野の翻訳実績が豊富か

翻訳実績表には、分野の記載をおすすめしています。

分野の記載があると、これまでどんな分野の案件が多いのか、どんな分野の案件が得意なのか、採用担当者にすぐに伝わります

もしあなたが、応募した会社で人材が不足している分野の翻訳が得意だったらどうでしょう?

このことが翻訳実績表から分かったら、採用担当者はきっとあなたに興味を持つよね!

多少手間はかかりますが、それだけの価値はあります。

必ず記載しておきましょう!

対応能力はどの程度あるか

翻訳経験が豊富になり、翻訳会社に信頼されるようになってくると、10,000ワードや20,000ワードといった大規模な案件を任される機会が増えます。

逆に、翻訳実績表に記載されている案件が1,000〜2,000ワード以下の小さいものばかりだと、経験が浅いか対応能力の低い翻訳者だという印象を与えてしまいます(業界や業務内容によって一概に言えない場合もあります)。

引き受けている案件の規模は、翻訳会社からの信頼度やあなたのスキルの目安にもなるのね!

もし規模の大きい案件を引き受けた経験があるのなら、それは十分なアピールポイントになります

優先して記載しておくことをおすすめします。

翻訳ツールの使用実績はあるか

職務経歴書でも「翻訳ツールの有無」を書いたかと思いますが、もし実務で使用した経験があるのなら、ぜひ書いておきましょう。

Tradosなどはかなりクセの多いツールなので、実務で使った経験がないと、戸惑うことも多いもの。

その点、実務で使った経験があるのであれば、翻訳会社の方でもあなたへの信頼と期待がアップします。

使ったのがたった1回でも書いておくのがベター!

翻訳実績表作成のポイント

ここからは、いよいよ翻訳実績表の作成に移ります!

まずは、「どのパターンで翻訳実績表を作るか」を決め、その後具体的な書き方に入っていきます!

翻訳実績表の2つの作成パターン

翻訳実績表には、必ずしも「すべての翻訳実績」を記載する必要はありません

というか、翻訳実績が多い場合、全部載せると見にくくなってしまいますよね・・・

なので、翻訳実績表にはあなたの翻訳実績を「絞って」書く必要があります。

ここでは、翻訳実績の絞り方を2パターン紹介します。

翻訳実績の絞り方
  1. 期間で絞る
  2. 代表的なものを抜粋する

1つ目は、「期間で絞る」方法。

たとえば、直近3ヶ月のものに絞って記載する方法ですね。

もう1つは、「代表的なもの」つまり「見せたい実績」に絞って掲載する方法です。

どちらの方法を取っても構いません。

ただ、以下の2点には注意してください。

・あまり古いものをのせない(目安としては5年以内)
・実績は20~30件に絞るのがベスト。多くても50件まで。

いくら素晴らしい実績でも、あまりにも古いものを載せていると

最近は仕事がないのかな・・・

と思われてしまうかも。

代表的なものに絞る場合でも、なるべく新しい実績を選んで記載してください。

また、上でも書きましたが、実績が多すぎると採用担当者も確認が大変です。

できれば20~30件、多くても50件までに抑えましょう。

翻訳実績表の書き方

では、いよいよ翻訳実績表の書き方です。

翻訳実績表にはどんなことを書くの?」でも解説しましたが、翻訳実績表には以下の6点を記載します。

翻訳実績表の記載内容
  • 対応年月
  • 分野(細分化してもOK)
  • 案件概要
  • 作業(翻訳/チェック/ポストエディットの別)
  • ワード数
  • 言語方向
  • 翻訳支援ツール

Excelの表を使って(実績が10件以下の場合はWordも可)、表形式にまとめていきましょう。

分野については、大分類/小分類の2つを用意します。

各分類に何を書くかについては、「翻訳実績表にはどんなことを書くの?」で解説したのでここでは省きます。

作業の欄には、作業の種類を記入します。

たとえば、

  • 翻訳
  • チェック
  • ポストエディット

などですね。

注意してほしいのは、「案件概要」です。

ここでは、翻訳会社から引き受けた「具体的な案件名」をそのまま書いてはいけません

翻訳会社から受託した仕事には守秘義務があるよ!

特に気をつける必要があるのは次の2点です。

  • 企業名
  • 製品名

この2つについては、必ず伏せるようにしましょう。

たとえば、

タケコプターの取扱説明書 → 空中飛行用機器の取扱説明書
初芝電器産業のプレスリリース → 家電メーカーのプレスリリース

などのようにしてくださいね!

体裁を整える

翻訳実績をすべて記入したら、Excelの体裁を整えます。

たとえば、

  • 表に罫線をいれる
  • 見出し部分の色を変える
  • 枠線を消す

などです。

どれもGoogleでやりかたを検索すればすぐに情報が見つかるよ!

職務経歴書の書き方の記事でも書きましたが、翻訳会社に提出する書類では、あなたのPCスキルも見られています

「やり方が分からないから見栄えの悪いまま提出する」=「PCスキルの低さを見せつけている」ようなもの。

必ず見やすいきれいな体裁のものを提出するようにしましょう。

フィルター機能をつけておく

最後にフィルター機能です。

フィルター機能をつけておくと、たとえば

  • ある特定の分野の案件
  • 翻訳ツールを使った案件

などで絞り込んで表示できるので、採用担当者に喜ばれます。

もちろん採用担当者側でもすぐに設定できますが、あからじめ設定してから送付する方が親切です。

以上をすべてふまえると、下のような翻訳実績表になるよ!

【翻訳実績表書き方例】

翻訳実績表の書き方例

※これは翻訳実績を期間で絞って抜粋した例です。

もちろんこれと完全に同じでなくてOKなので、自分で工夫してオリジナルの翻訳実績表を完成させてください!

まとめ

今回の記事では、翻訳実績表の書き方についてくわしく紹介しました。

翻訳実績表は、実は翻訳会社への応募時だけでなく、翻訳会社への営業活動にも使えます

定期的に受注した内容をまとめて翻訳会社に送ると、あなたの得意分野や利用ツールが分かって受注アップにつながる可能性大ですよ!

翻訳者向け求人への応募に必要な「履歴書」「職務経歴書」の書き方については、別の記事で紹介しています。

これから翻訳会社への応募や転職を考えている方には、参考になる情報満載です!

ぜひ合わせて読んでくださいね。

→ 参考:翻訳者の履歴書の書き方
→ 参考:翻訳者の職務経歴書の書き方

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • もぐさん、こんにちは。
    いつも素敵なブログありがとうございます。表で気になったところがあります。表をみるとフリーランス翻訳者 実務経験者は翻訳実績表が不要と書かれていますが、未経験者と逆になっているのでは?と思いました。気になったのでコメントしてみました。間違っていたらすみません。

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