翻訳を仕事にする方法は、フリーランス以外にもいくつかあります。
その1つが派遣社員として働く方法。
派遣社員はフリーランスと違って収入も安定しているし、未経験でも実績が積めるのが大きな魅力です!
この記事では、翻訳に強い派遣会社5社を紹介しています。
派遣社員として翻訳の仕事をするときには、このどれかを利用するのがオススメ!
派遣で働くメリットや、派遣会社を選ぶポイントについても紹介しているので、派遣という働き方に興味がある人はぜひ参考にしてくださいね!
翻訳に強い派遣会社おすすめランキング!
では、まず翻訳に強い派遣会社5社をランキング形式で紹介します!
第1位 リクナビ派遣
第一位はリクナビ派遣!
何よりも翻訳関係の求人数が圧倒的に多いのが特徴です。
調査時点(2021年3月23日)の翻訳求人数は、関東だけでなんと161件!
全国展開しているので対応エリアが広く、地方在住の方でも必ず案件が見つかるメリットがあります。
さらに、リクナビ派遣はリモート案件も豊富!
今なら地方に住んでいても関東の案件にリモートで対応することができるので、仕事の選択肢もぐっと広がります!
希望の条件を登録しておけば新着求人情報がメールで届きます。
派遣で働いてみたい方は会員登録しておくと、条件に合った求人を確実にチェックできますよ!
第2位 テンプスタッフ
第2位はテンプスタッフ!
テンプスタッフはスタッフの質や福利厚生に定評のある派遣会社です。
テンプスタッフは創業者が女性ということもあり、営業担当や幹部に女性が多いのが特徴。
働く女性のサポートに力を入れており、産後ブランクがある女性のためのトレーニー派遣制度(最大6ヵ月間)や、各種スキルアップ制度などを用意しています。
また、健康保険・厚生年金・雇用保険はもちろん、女性がより働きやすい環境を整えるための福利厚生が充実しているのも嬉しいポイントですね!
調査時点(2021年3月23日)の翻訳求人数は117件と、求人数も充実してるよ!
ただ、地方の翻訳関連求人はかなり少ないため、地方在住の方はリクナビ派遣を利用するか、リモート案件を狙うことをオススメします。
スタッフのサポートに定評があるので、派遣で働くのが初めてという人はテンプスタッフがイチオシです!
第3位 アデコ
第3位はアデコです!
アデコは、求人の質が高いと評判の派遣会社です。
外資系人材企業が運営するサービスのため、外資系企業の求人を多く取り扱っています。
登録者の希望にぴったりの求人を紹介するという点にも定評があり、近年では「在宅勤務OK」などの求人も増えてきています。
アデコの特徴は、求人画面が見やすいこと!
他の派遣会社と比べ、求人の概要が直感的に分かるように工夫されています。
肝心の求人数は、調査時点(2021年3月23日)で28件(関東エリアのみ)でした。
ただ、アデコは外資に強いため、スタッフ登録すれば非公開求人を紹介してもらえる可能性も十分考えられます!
案件の大半は関東圏のものですが、リモート案件も用意されています。
手厚いサポートを受けながら外資系などでの仕事にチャレンジしてみたい方は、アデコがオススメです!
第4位 リクルートスタッフィング
第4位はリクルートスタッフィングです。
「リクルートスタッフィング」は、「担当者のサポートが手厚い」と利用者からの高評価口コミが多い派遣会社です。
ビジネス誌の派遣スタッフ満足度調査では、「口コミ率(友人に勧めたいか)」「再就業率(今後もこの派遣会社から働きたいか)」などの14項目で第1位を獲得しています。
就業サポートも徹底しているため、「派遣で働くのが初めて」という人や、「他の派遣会社を利用したことはあるが、担当者と合わなかった」という人でも安心して働けます!
口コミ評価の高いリクルートスタッフィングですが、調査時点(2021年3月23日)の翻訳求人数は51件(関東エリアのみ)とまずまずです。
なるべく多くの求人情報に触れたい方は、ほかの派遣会社との併用がオススメです!
→https://www.r-staffing.co.jp/
第5位 マイナビスタッフ
第5位はマイナビスタッフ!
マイナビスタッフは、人材会社大手の「マイナビ」が手がける人材派遣会社です。
マイナビスタッフの最大の特徴は職種を細かく選べること!
他の会社では、職種の分類が「翻訳・通訳」となっていることが多いため、翻訳だけでなく通訳業務も必要な求人が検索結果にたくさん出てきてしまいます。
その点、マイナビスタッフは、翻訳関連業務だけでも「翻訳」「翻訳コーディネーター」「翻訳チェッカー」に細かく分かれているので、仕事探しがとてもカンタンです!
調査時点(2021年3月23日)の翻訳求人数は13件と少なく、エリアも関東・関西圏が中心です。
リクルートスタッフィングと同様、ほかの派遣会社と併用するのをおすすめします。
翻訳に強い派遣会社の比較
ここで、これまで紹介してきた派遣会社を表で比較してみます。
ぜひ、自分にぴったり合った派遣会社選びに役立ててくださいね!
翻訳求人数 | 地方案件 | リモート案件 | スタッフのサポート | 福利厚生 | |
---|---|---|---|---|---|
リクナビ派遣 | 161件 | ◎ | ◎ | △※ | △※ |
テンプスタッフ | 117件 | ◎ | ○ | ◎ | ◎ |
アデコ | 28件 (関東エリアのみ) | △ | ○ | ◎ | ◎ |
リクルートスタッフィング | 18件 (関東エリアのみ) | △ | ○ | ◎ | ○ |
マイナビスタッフ | 13件 | × | △ | ○ | ○ |
(求人数は2021年3月23日時点のもの)
派遣翻訳者ってどんな働き方?
ここまで、翻訳に強い派遣会社について紹介してきました。
ところで、そもそも派遣翻訳者とはどのような働き方なのでしょうか?
フリーランス翻訳者との違いに焦点を当てて解説していきましょう!
フリーランス翻訳者 | 派遣翻訳者 | |
---|---|---|
収入 | 単価性 | 時給制 |
労働場所 | 自由 | 派遣先企業 (最近はリモート案件もあり) |
労働時間 | 自由 | 派遣先企業の指定による |
福利厚生 | なし | あり |
社会保険 | なし | あり |
年齢制限 | なし | なし (ただし、年齢が上がると不利) |
一番大きな違いは収入面です。
フリーランス翻訳者は、1文字いくらという単価性で働いていますが、派遣翻訳者は時給で働いています。
次に働き方ですが、フリーランスは基本的に働く場所の指定はなく、どこで働いてもOKです。
一方で、派遣翻訳者は勤務先企業で働く必要があります。
ただ、最近は在宅勤務やリモート勤務も増えているので、派遣でありながら自宅で働くケースも増えています
また、フリーランスの場合、いつどれだけ働くかは自分の自由ですが、派遣翻訳者は派遣先企業の指定した時間に働かなければなりません。
福利厚生については、フリーランスの場合、福利厚生はもちろん、社会保険もありません。
一方で派遣社員の場合、一定の基準を満たせば社会保険に加入でき、登録している派遣会社によっては福利厚生制度を利用できることもあります。
最後に年齢ですが、フリーランス翻訳者に年齢制限はなく、何歳からでも、そして何歳まででも働けます。
派遣翻訳者は、働くなら基本的に定年まで。
定年にならなくても、年齢が上がるにつれて採用や契約更新がむずかしくなってきます。
ざっくりいうと、
- フリーランスは基本的に自由だけど補償がない
- 派遣会社は補償はあるけど自由はない
という特徴があります。
派遣で働くメリット・デメリット
では、派遣で働くメリット・デメリットにはどんなものがあるのでしょうか?
ここでは派遣で働くメリット・デメリットについて詳しく解説していきます!
メリット
派遣で働くメリットは、主に次の5つです。
- 未経験でも応募しやすい
- スキルアップしやすい
- 収入が安定する
- 社会保険に加入できる
- 期間を絞って働きやすい
順番に見ていきましょう!
未経験でも応募しやすい
アメリアなどに掲載されている翻訳関連の求人は圧倒的に実務経験者向けが多く、実務未経験者にはかなりハードルが高いものになっています。
もちろん、派遣でも実務経験者が優遇されるのは間違いありません。
それでも派遣の方が、圧倒的に未経験者応募可案件を探しやすいのも事実です。
これはおそらく、実務経験を積んだ翻訳者はフリーランスに流れていくからだと思います。
みんなやっぱり、自宅で自由に仕事がしたいですもんね・・・
なので、経験の浅いうちは派遣で働くのがオススメです。
以前は「派遣=出社必須」でしたが、最近はリモート案件も増えています。
地方在住者にもチャンスは増えているので、ぜひチャレンジしてみてください!
スキルアップしやすい
派遣のメリット2つめは、お金をもらいながら経験が積めることです。
フリーランスとして独立したら、誰も自分に仕事を教えてくれません。
でも、初心者なら最初は誰かに仕事を教えてほしいですよね?
派遣の場合、職場に既に同じ業務を担当している先輩派遣社員や社員がいることがあります。
そういう職場を選べば、最初は先輩に仕事を教えてもらいながら経験を積むことができます。
もちろん、先輩が嫌なやつというリスクもあります。
でも、きっと得られるものも大きいはずなので、未経験の方やいきなりフリーランスは怖いという方には、最初は派遣がオススメです。
収入が安定する
派遣の最大のメリットは、実はこれかもしれません。
フリーランスの場合、単価×ワード数で仕事をするので、仕事が来ないと収入が発生しません。
そして、仕事と仕事の間隔が空くことが、実はしょっちゅうあります。
派遣の場合、労働時間が指定されるというデメリットはありますが、時給制なので働いた分は必ずお給料が出ますよね?
毎月必ず決まった収入があるというのは、思った以上に精神を安定させます。
翻訳という仕事に興味はあるけど、不安定なのは怖い・・・
そういう方には、正社員案件や派遣をオススメします。
社会保険に加入できる
派遣にあってフリーランスにないもの。
それは年休と福利厚生と社会保険です。
特に社会保険は将来の年金につながるので、ないと不安という方は多いかも知れません
フリーランスになると、自分の老後についても自分で考えて対策を立てておかないといけません。
それが面倒だという方や、不安だという方は、派遣や正社員の方がいいでしょう。
期間を絞って働きやすい
これは正社員と比べたときのメリットです。
正社員は、「期間の定めのない雇用」なので、一旦就職したら一定期間は働くことが期待されていますし、実際辞めるのもそれなりに手間です。
その点派遣社員は、そもそもの契約期間が短いものがあるので、「数ヶ月だけ経験を積みたい」「たまには違う働き方をしたい」場合には、最初から短期案件に応募することができます。
ですので、「とりあえず様子をみたい」「短期だけ経験を積みたい」という人には派遣がオススメです。
デメリット
では、派遣で働くデメリットにはどのようなものがあるでしょうか?
派遣のデメリットは主に次の3点です。
- 柔軟な働き方ができない
- 出社が必要
- 人間関係が煩わしい?
順番にみていきましょう!
柔軟な働き方ができない
派遣の最大のデメリットは、柔軟な働き方ができないことです。
派遣で働く場合、就業時間や就業時間が決められており、それに従って働かなければなりません。
一方でフリーランスは、働く場所も時間も自分で決めることができます。
とはいえフリーランスには、自分の裁量で働ける分、自己管理能力が求められます。
自己管理能力がないと、翻訳会社の信頼を失い、仕事を失うことにもなりかねません
自己管理能力に自信がない人や、家ではどうしてもだらけちゃうという人。
こんな人には派遣や正社員が向いています。
出社が必要
派遣社員は基本的に出社が必要です。
最近は派遣案件にもリモート可のものが増え、派遣=出社ではなくなりました。
とはいえ、まだまだ大半の案件では出社が求められます
満員電車が苦手な人や、コロナの感染リスクが気になる人には派遣はお勧めできません。
人間関係が煩わしい?
フリーランスは基本的に一人ですが、派遣は集団の中で働きます。
勤務先にもよりますが、人間関係の悪い職場や苦手な人のいる職場だと、仕事よりも人間関係に疲れてしまうことがあります。
そういう場合、もちろん職場を変わることで問題は解決します。
ただ、基本的に人付き合いが苦手な人は、フリーランスの方がストレスなく働けるでしょう。
派遣翻訳者に必要なスキルとは?
では、派遣翻訳者にはどんなスキルが求められるのでしょうか?
ここでは次の2つの観点から解説していきます!
- 語学スキル
- 実務経験
語学スキル
派遣で翻訳業務につくには、必ず一定の語学スキルが必要です。
案件によって求められるレベルはさまざまですが、翻訳業務であれば
が目安になります。
もちろんこれより低いスコアでも応募できる案件はありますが、語学スキルが高い方が応募できる案件が増えます。
ですので、なるべく多くの求人から応募先を選びたい方は、あらかじめ語学スキルを磨いておくのがオススメです!
実務経験
派遣求人の中には、実務経験が必要な案件もあります。
時給が高い案件の場合、実務経験3年以上というのがひとつの目安となります!
もちろん、派遣には「未経験者歓迎」の案件もたくさんあります。
未経験だからとあきらめずに、積極的に挑戦してくださいね!
派遣案件の時給はどれくらい?
派遣案件の時給は、求められるレベルによってさまざまですが、おおむね1,600円~3,000円です。
求められる語学スキルが低かったり、未経験者でも応募できる案件は1,600~2,000円前後であることが多く、実務経験者を対象とした難易度の高い案件では3,000円近くなることもあります。
時給2,000円で1日8時間、週20日働くと、
2,000 × 8 × 20 = 320,000円
になります。
駆け出しフリーランスは月収10万円台なんてこともざらなので、それと比べるとまずまずの収入と言えます。
派遣会社利用の流れ
派遣会社を利用して案件に応募するときは、どのような流れになるのでしょうか?
ここでは派遣会社利用の大まかな流れについて解説します。
まずは気になる求人がある派遣会社のWEBサイトから無料登録をします。
一般的には氏名・住所・生年月日や職歴を入力します。
このとき、派遣会社の「無料登録説明会」の予約をすることもあります。
無料登録をした派遣会社の登録説明会に参加します。
登録説明会では、
- プロフィールや経歴の確認
- スキルテスト
などをします(会社によって異なる)。
会社によっては、今はコロナウイルス感染防止のため、このステップを電話やオンライン面談で実施することもあります。
この段階は「あなたの基本データの確認」が目的なので、基本的に落ちることはありません。
ただ、あまりにも非常識であったりコミュニケーションに問題があったりすると、今後の仕事紹介に影響することがあるので気をつけましょう。
STEP1であなたが応募した企業に対して、派遣会社内で選考がおこなわれます。
ほかに応募者がいる場合、他の応募者とあなたのどちらを紹介するかが決まります。
社内選考に通過すると、紹介された企業で職場見学(顔合わせ)をします。
応募した派遣先企業に派遣会社の営業担当と訪問し、あなたの経歴やスキルの説明、紹介企業(派遣先)からの仕事説明、質疑応答などが行われます。
疑問や質問がある場合には、この段階でしっかりと解消しておきましょう。
職場見学で応募先企業での業務に納得したら、派遣先での就業が始まります。
あなたにあう派遣会社を見つけるポイント3つ
派遣会社がたくさんありすぎて選べない・・・
何に気をつけて派遣会社を選べばいいの?
そう考えているあなたのために、ここでは派遣会社の選び方を3つご紹介します。
ぜひ参考にして、あなたにぴったりの派遣会社を選んでくださいね!
求人の種類や勤務地を確認する
まずは、派遣会社が抱えている求人の種類や勤務地を確認しましょう!
東京や大阪など大都市圏に住んでいる人であれば、基本的にどの派遣会社を選んでもOKです。
一方で地方在住者の場合は、大都市圏の案件しかない派遣会社を選ぶと失敗します。
地方在住社は、基本的には地方にも多数の求人がある派遣会社を選ぶことをオススメします。
大手の派遣会社の中で、地方にも営業所があるのはテンプスタッフ!
地方在住のわたしに、登録後すぐにたくさんの案件を紹介してくれたのはここだけ!
地方在住者ならまずはテンプスタッフに登録することをおすすめします。
ただ、大都市圏の案件しかない派遣会社でも、リモート案件であれば地方在住者も応募できます。
地方求人がないからとすぐにあきらめず、リモート案件の数も確認してみてくださいね!
担当者のバックアップ体制を確認する
派遣会社の中には、担当者のバックアップ体制がしっかりしている会社と、そうでもない会社があります。
特に派遣利用の経験があまりない場合や、自分で案件選びに時間がかけられない場合には、担当者の力量がとても重要になってきます。
このような場合は、なるべくサポートの手厚い派遣会社を選ぶようにしましょう!
担当者のサポートがしっかりしていると評判の派遣会社は、テンプスタッフやリクルートスタッフィングです。
どの会社なら担当者のサポートが充実しているか分からない場合には、複数の派遣会社に登録して比較してみるのもオススメです。
このほかにも今はインターネットで派遣会社の評判が確認できるので、ぜひ自分でも確認してみてくださいね!
複数の派遣会社に登録する
派遣会社の善し悪しや派遣会社との相性は、実際に自分で確かめてみないと分からない部分があります。
また、派遣会社によって、抱えている案件や得意な案件は違います。
派遣会社は同時に複数登録しても問題ないので、複数の派遣会社に登録し、なるべく多くの求人の中から自分に合った案件を選ぶのをオススメします。
今は気になる案件がないけど、いい案件があったら検討したい
という方も、登録だけはしておくことをオススメします。
登録さえしておけば、あなたにぴったりな求人や非公開求人が出たときに、担当者から連絡がもらえます。
まとめ
今回は、派遣で翻訳をするときにおすすめの翻訳会社や、派遣で働くメリット・デメリットについてお話ししました。
派遣で翻訳というとあまりなじみがないかもしれませんが、「未経験者でも応募しやすい」「収入が安定する」などたくさんのメリットがあります。
特に初心者や未経験者にはオススメですので、ぜひ積極的に検討してください!
登録自体は無料だしとても簡単にできるので、まずは1社だけ登録して様子をみるのもオススメだよ!
→ ★求人数がとにかく多いリクナビ派遣にまずは登録してみる★
まずは一歩、思い切って踏み出してみてくださいね!
このほか、「正社員翻訳者や、フリーランス翻訳者の働き方も気になる!」という方は、下の記事も合わせてどうぞ!
→ 参考: 正社員求人の探し方
→ 参考: 翻訳フリーランスで働くってどういうこと?
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