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【実務翻訳のプロに聞く!】絶対失敗しない専門分野の決め方|専門分野の紹介から体験談まで!

実務翻訳をするなら専門分野を決めないといけないらしいんだけど・・・

  • 専門分野ってどうやって決めるの?
  • なにを基準に選べばいいの?
  • オススメはある?

こんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

わたしが翻訳の勉強を始めたときは、何のバックグラウンドもありませんでした

だから、専門分野をどうやって選ぶかはかなり悩みました。

この記事は、かつての私のように、専門分野選びに悩んでいる方のために書いています。

  • どんなジャンルがあるか
  • 各ジャンルのその特徴は?

などについて詳しく説明しているので、ぜひ専門分野選びの参考にしてくださいね!

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目次

実務翻訳の専門分野6つ

実務翻訳の専門分野

実務翻訳には、大きく分けて6つの分野があります。

ここではこのそれぞれについて、以下のポイントから解説していきます!

  1. 翻訳する文書
  2. 分野の特徴
  3. 必要な力
  4. こんな人が向いている!

でははじめましょう!

IT

翻訳する文書

ユーザーインターフェース、オンラインヘルプ、マニュアル、WEBコンテンツ、トレーニングマテリアル、マーケティング資料、e-ラーニング、技術者向けドキュメントなど

分野の特徴

  • 過去の訳文の再利用が多い
  • 翻訳支援ツール(TRADOSなど)の利用が多い
  • スタイルガイドや用語集など指定されるルールが多い
  • ボリュームが多い案件が多く、他の翻訳者との分業も多い

必要な力

  • PCやITに関する基礎的な知識や興味
  • ツールの利用が多いので、ある程度のPCスキル

こんな人が向いている!

  • 指定されるルールをきちんと守れる人
  • ルールを守りつつ、必要なときにはフィードバックができる柔軟性の高い人
  • 新しい技術や製品に興味が持てる人
IT翻訳

IT翻訳は、主にソフトウェアやハードウェアのローカライズを行う分野です。

ローカライズとは、ソフトウェアやハードウェアを、それが作られた国以外でも使えるようにすることです

ここには翻訳も含まれます。

最近では、このほかにも

  • WEBサイトのローカライズ
  • プレスリリースなどのマーケティング案件
  • 動画コンテンツの字幕翻訳

などへのニーズも高まっており、翻訳の幅が広がっています。

以前はボリュームの多いマニュアルを複数人で分担して翻訳することが多かったのですが、最近はソフトウェアの開発形態やマーケティング手法の変化によって、比較的短い文書を短いサイクルで翻訳することが増えています。

このように、IT翻訳は他の分野に比べてかなり変化の多い分野です

次々に新しい技術が出てくるので、新しいテクノロジーに興味が持てる人や、新製品を誰よりもはやく取り入れるような好奇心の強い人に向いています。

特許

翻訳する文書

特許明細書、拒絶理由通知書、補正書、意見書

分野の特徴

  • 専門性が高い
  • 英訳の需要が多い
  • できる人が限られるので人材が不足している
  • 翻訳会社ではなく特許会社と直取引するケースもある

必要な力

  • 特許や法律に関する専門知識
  • 技術に対する専門知識
  • 高い英語力

こんな人が向いている!

  • 細かい部分まで注意できる集中力のある人
  • 特許翻訳の重要性を意識して、プロ意識の高い仕事ができる人
  • 技術的なバックグラウンドのある人
特許翻訳

特許翻訳は、特許申請に関係のある文書を翻訳する仕事です。

フリーランス翻訳者が翻訳するのは、主に特許明細書です

特許明細書とは、発明の内容が書かれた文書です。

法律文書なので独特な表現が多く、内容を理解するには技術面での知識が不可欠です。

特許翻訳は、日本の企業が海外に特許出願をするケースでの利用が多いため、和訳よりも英訳の需要が高くなっています。

今後もこの傾向は変わらないでしょう。

特許明細書の翻訳では、原文を正確に翻訳できる高い英語力と、書かれた内容を正しく理解できる技術的な知識の2つが必要です。

このため、英語力も技術力もない人がいきなり参入するにはハードルが高く、できる人が限られます。

逆に言うと、メーカーの技術部門に勤めていたなど、技術的なバックグラウンドがあると大変有利です!

ただ、文系の出身者でも特許翻訳の分野で活躍している人はいます。

文系出身の人やバックグラウンドのない人でも努力次第で特許翻訳者になることはできるので、技術に興味があるならぜひ挑戦してみてください

医薬

翻訳する文書

治験関連文書、新薬の承認申請文書、医学論文、医学学会などでの資料やスピーチ原稿、医療機器の承認申請文書など

分野の特徴

  • 景気の影響を受けにくい
  • 需要が高く安定している
  • 専門性が高い
  • 翻訳者への報酬がやや高い

必要な力

  • 医薬に関する専門知識
  • 内容を正確に訳せる語学力

こんな人が向いている!

  • 医薬のバックグラウンドのある人
  • 人体や薬に興味・関心が持てる人
医薬翻訳

医薬翻訳では、医学と薬学、そして医療機器という3つの分野の文書を翻訳します。

それぞれで発生する文書は異なり、

  • 薬学・医療機器:承認申請文書など国に提出する書類や臨床試験に関する文書
  • 医学 :論文や学会資料など

が多くなっています。

医薬翻訳のニーズは今後も安定して増えていくと予測されています。

というのも、

  • 先進国では高齢化が進み、今後も医療や治療機器、治療薬へのニーズが増す
  • 近年医療機器や製薬メーカーがグローバル化を進めており、翻訳すべき文書が増えている
  • 近年画期的な医療機器が次々と生み出されており、その取扱説明書や販売促進資料、販売用WEBコンテンツなどの需要が高まっている

からです。

医薬翻訳は医学・薬学への知識が必要となるため、専門性が高いと言われています

ただ、だからといって未経験者や文系出身者には難しいかというとそういうことでもなく、文系から医薬翻訳者になった人はたくさんいます

医学や薬学は比較的専門書も多く、インターネットでもある程度の情報が手に入ります。

今の時代、一定レベルの知識であれば、誰でも勉強すれば身につけることができるのです。

人体や薬のしくみに興味があるという人は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

金融・経済

翻訳する文書

投資家向けレポート、財務諸表、IR関連文書(アニュアルレポートなど)、各種開示資料(目論見書など)、契約書、社内規定、コンプライアンス資料、プレスリリースなど

分野の特徴

  • 機関投資家向けの金融レポートが多い
  • 1件当たりの分量は多くないが、納期が短いもの多い
  • 早くて質のいい翻訳が求められる
  • 景気による変動が大きい

必要な力

  • 幅広い専門知識(金融、経済、法務、会計、マーケティングなど)
  • 日々最新情報を収集する情報感度
  • 早く正確に翻訳するスキル

こんな人が向いている!

  • 短納期のプレッシャーに耐えられるメンタルがある人
  • 細かい部分に気がつく几帳面さがある人
  • 金融機関での勤務経験のある人
金融翻訳

金融翻訳では、主に金融業界で発生する文書を翻訳します。

金融翻訳は、他の分野と比べて比較的景気変動の影響を受けやすい分野です

ただし、

  • 景気が急激に落ち込んだときほど投資家は情報をほしがる
  • 外資系では社内翻訳者を解雇して翻訳を外注する動きが出る

ため、一旦は受注が落ち込んでもすぐに回復する傾向があります。

案件として多いのは、機関投資家や個人投資家に向けた金融レポートの翻訳です。

中でも機関投資家向けのレポートは、専門家が専門家に向けて出す文書なので、非常に専門性が高いです

金融翻訳では投資判断に使う文書が多いのですが、投資判断は時間との勝負です。

このため、金融翻訳では急ぎの案件が多く、当日納品というパターンもよくあります

また、金融翻訳は非常に幅広く、さまざまな案件があるため、翻訳者にも広い知識が求められます。

同時に、常にフレッシュな情報に触れておく情報感度も求められます。

このように、金融翻訳者には、幅広い知識と翻訳スピード、そしてわかりやすい日本語に訳す翻訳スキルが求められます

初心者からするととてもハードルが高いように思えますが、これだけのスキルを備えた翻訳者は少ないため、一旦信用を得られれば継続して仕事を得られるメリットもあります。

経済の動きに興味のある人は、ぜひ金融翻訳に挑戦してください!

翻訳する文書

契約書、内部統制資料、社内規定、定款・登記関係文書、法律・法令、約款、戸籍謄本、訴訟関連文書など

分野の特徴

  • 契約や訴訟に関わる書類に間違いがあればソースクライアントが損害を受けることもあるため、責任が重い
  • 一文が非常に長くて読みにくい
  • 1件当たりの分量や納期は、案件によってまちまち
  • 英語の需要が大半で、英日/日英は半々くらい
  • 景気の変動を受けにくい

必要な力

  • 契約書の種類や書き方などについての基本的な知識
  • 文法への正しい知識
  • 細かい部分に気を配れる注意力

こんな人が向いている!

  • 決められた用語や表現を使うことが苦にならない人
  • 複雑な文章を読み解いていくのが好きな人
契約書翻訳

契約書の翻訳は、文字通り法律や契約書に関する翻訳です。

企業の国際的な経済活動がある限り、何らかの契約は発生するものなので、他の分野に比べて景気の変動を受けにくいのが特徴です。

翻訳書が他の分野と大きく違うのは、一文が非常に長く分かりにくいことです

このため、翻訳者には文章の構造を分析して読み解く力が求められ、高度な文法力が必要です。

また、契約書には法令に基づいた独特のルールや言い回しがあり、翻訳者はそれを厳守して翻訳することが求められます。

たとえば、「権利がある」ではなく「権利を有する」、「持たない」ではなく「有しない」を必ず使うなど、決められた表現がいくつもあります

契約書にこのように独特かつ厳密なルールがあるのは、それが顧客のビジネスや権利を保障する重要な書類だからです。

契約書にもし間違いがあれば、ソースクライアントが損害を受ける可能性があり、そういった意味で契約書翻訳者には重い責任があると言えます。

とはいえ、重要な仕事であるからこそ、一旦信用されると長く仕事が得られます!

契約書の翻訳者は、「契約書翻訳にはパズルを解くような面白さがある」と口を揃えて言います。

理論的に文章を読み解くのが好きな人、国際間の企業パートナーシップをサポートしたい人には、契約書翻訳がオススメです!

その他

翻訳には、この他にもいろいろな分野があります。

主なものをまとめたので、参考にしてくださいね!

工業・技術

自動車、電機、機械、半導体などの分野で、マニュアルやカタログ、仕様書や技術論文などさまざまな文書を翻訳する

ゲーム

日本のゲームを海外へ、また海外のゲームを日本へローカライズする

マーケティング

分野によらず、特定の製品やサービスの販売促進資料などを翻訳する
翻訳にコピーライティング的な要素が入る

エンタメ

マンガやアニメなどを海外に輸出する

ファッション
観光

なぜ専門分野が必要なの?

専門分野が必要な理由

専門分野多すぎ・・・・

こんなにあると迷っちゃうんだけど、そもそもなんで専門分野を選ばないとダメなの?

専門分野を選ぶのには、実は大切なワケがあるんですよ!

この項目では専門分野を選ぶべき3つの理由について解説していきます!

作業効率が上がる

翻訳で手がける文書は、どれも専門性の高い難しいものばかりです。

わたしは翻訳歴もう10年近いですが、今でも案件のたびに膨大な量の調べ物をしています

わたしの専門は医薬ですが、医薬の慣れた分野の文書だと、かなり翻訳スピードが上がります。

慣れていない分野の文書と比べると、1.2〜1.3倍くらいの速さで訳すことができます。

ところが、医薬の中でもなじみのない分野とか、一部にITや契約書が含まれているとなると、ガクッと翻訳スピードが落ちます。

不慣れな分野だと、どうしても翻訳に時間がかかっちゃうんです・・・

他の記事でも解説しましたが、翻訳者は文字単価×ワード数で収入を得ています。

なので、翻訳に時間がかかって処理できるワード数が減ると、その分収入も減ります。

逆に言うと、なるべく分野を絞って「なじみのある」分野の仕事を続けると、翻訳スピードが上がり、その分収入も増えるんです!

あなたならどっちがいいですか?

どうせなら、分野を絞って収入の効率を上げる方がいいですよね?

これが専門分野を選んだ方がいい理由の1つ目です。

分野を絞ると翻訳スピードが上がり、収入が増える!

翻訳会社が依頼しやすい

今度は翻訳会社の立場に立って考えてみましょう。

翻訳会社は、クライアントから依頼を受けると、登録している翻訳者の中から適任の翻訳者を探します。

たとえば次の2人の翻訳者がいたとしましょう。

A)翻訳歴5年 専門分野なし
B)翻訳歴2年 専門分野:契約書

もしあなたが翻訳会社の担当者なら、契約書分野の依頼がきたとき、最初にどちらに声をかけますか?

わたしならBです

あなたもそうじゃないでしょうか?

専門分野があると、その分野の依頼がきたときに声をかけやすいですよね。

どの分野が得意かわかりやすいからです。

ところが、専門分野が何もないと、どの案件なら声をかけていいか分かりません。

「この人はこの分野」というイメージがないから、担当者の印象にも残りません

結果、専門分野が特にない翻訳者にはなかなか仕事が来ないということになりがちです。

安定して依頼してもらえる翻訳者になりたいのであれば、しっかりと専門分野を確立して、「この分野ならこの人!」と翻訳会社の人にちゃんと覚えてもらえるようになりましょう!

専門分野が確立されていると、翻訳会社が依頼しやすい!

品質が安定する

翻訳には、それぞれの分野に決まった用語・決まった表現があります。

その分野の翻訳では、基本的にこの用語が使えていないとバツです

専門分野を決めて翻訳をしていると、この「決まった用語・表現」が身にしみついているのでそうそう間違えることはありません。

ただ、たま〜に他の専門分野が混じった翻訳をするとき。

これは怖いです。

ある分野で高い専門性を持っていても、普段やらない分野のことはほとんど分かりません。

1つの単語だけでも、AとBのどちらの訳語を使うのか、はたまたカタカナで表記するのかなど、かなり調べないといけません。

一生懸命調べて訳しても、自分が気がつかないような単語に、実は専門的な言い回しがあることもあります

つまり、なじみのない分野の翻訳をすると、

  • 気がつかないうちに誤訳をしている
  • 誤訳とまでは言わなくても商品価値の低い翻訳をしてしまう

可能性があります。

専門分野に絞って翻訳していると、こういったことはほとんど起きません。

このように、専門分野を決めて翻訳すると自分を誤訳から守れるだけでなく、クライアントにも品質の高い翻訳を届けられるんですね!

これが専門分野を決める3つ目のメリットです。

専門分野を決めると、誤訳が減って翻訳の質が高くなる!

専門分野の決め方

専門分野の決め方

なるほど!専門分野を決めるといろいろいいことがあるのね!

でも、専門分野ってどうやって決めたらいいの?

初めて専門分野を決めるときは、どうやって選べばいいのか分かりませんよね。

ここでは専門分野を決める4つの方法ご紹介していきます!

経験から選ぶ

まずは、経験から選ぶ方法です。

翻訳では、その専門分野の深い知識があると有利だとお話ししましたよね?

なので、もしあなたの前職を翻訳に活かせるのなら、それに越したことはありません

たとえばこんな感じです。

前職がMR → 医薬分野がオススメ!
メーカーの技術職 → 特許や工業分野がオススメ!
銀行勤務 → 金融分野がオススメ!

仕事でなくても、大学の研究室で研究していたとかでもOKです!

何か活かせる知識があるのなら、それを使った方が確実にオトクです。

興味・関心で選ぶ

では、もし何も活かせる知識や技術がない場合。

または、活かせる知識があっても別の分野をやってみたい場合。

こんなときはどうすればいいでしょうか?

こんなときは、単純に「自分が興味を持って学び続けられるか」で選んでしまって大丈夫です!

翻訳に使えるほど深い知識を身につけるには、相当な時間その分野について勉強する必要があります。

でも、興味がない分野を学び続けるのは不可能ですよね?

なので、翻訳には「自分が興味を持って学び続けられる分野を選ぶ」のが鉄則です!

では、こんな人はどうでしょう?

  • 自分がどの分野に興味が持てるのか分からない
  • どれもちょっとかじってから決めたい

そんな人には、いろんな分野を網羅的に学べるスクールがオススメ!

フェローアカデミー カレッジコースの履修内容

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いや、さすがに高すぎるわ・・・という方にはアメリア

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いろんな分野で定例トライアルが開催されているので、いくつか真剣に取り組んでみて、一番面白そうだと思ったものを選ぶといいと思います。

  • 定例トライアルは会員限定です

同じように、JTF翻訳検定の過去問も、いろんな分野が網羅されているのでオススメですよ!

単価で選ぶ

ほかにも、単価で選ぶ方法があります。

実務翻訳では、ジャンルによって微妙に単価に差があります

ただ、単価については、ジャンルよりも個人のスキルが大きく影響しています

気になる方は参考程度に考慮してもいいかもしれませんが、単価だけで分野を選ぶのはやめましょう。

あくまでも、「勉強し続けられるか」を重視して選んでくださいね!

今後の需要で選ぶ

こちらも単価と同様、「参考要素」としてあげておきます。

今後需要が増えそうな、または今後も需要が安定していそうな分野を選ぶ方法です

ただ、先のことは誰にも分からないので、あくまで「参考程度」にしてください。

わたしはこうやって専門分野を選んだ

専門分野の決め方は分かったけど・・

みんな実際どうやって決めてるの?

そんな疑問をお持ちの方のために、ここでわたしの事例を紹介しておきます!

ワタクシもぐ。

  • 大学は文系
  • 数学嫌いの根っからの文系人間
  • 卒業後はメーカー勤務だったが、技術系ではなかったため機械関係の知識はほぼなし

いわば、英語力だけのまっさらの状態で翻訳の門を叩きました。

 わたしが翻訳者になった経緯について、くわしくはこちら!

そんなわたしも、「どうやら専門分野を決めないといけないらしい」ということを知り、スクールに通う前にいろいろ悩んで決めたんですよね。

わたしが最終的に選んだのは「医薬」!

なぜ医薬にしたのかというと、

  • 需要が安定してそう(何なら今後の高齢化で伸びそう)
  • 単価が比較的高いらしい(当時の通訳翻訳ジャーナルにそう書いてあった)
  • 人体なら興味を持って勉強を続けられそう

からです。

結果、もくろみは大成功!

わたしは飽きることなく医薬の勉強を続け、無事翻訳者になることができました。

このように、完全に文系出身でも理系分野の翻訳者になれますし、実際そういう方はわたし以外にもたくさんいます。

大事なのは、「勉強を続けられる分野を選ぶこと」

興味のない分野をひたすら勉強するのも、それを仕事にするのも苦痛でしかありません。

あなたも「自分は何に興味が持てるか」をじっくり考え、その分野の書籍を何冊か手に取ってみてから、慎重に専門分野を決めてくださいね!

選んだ専門分野が思ったものと違ったら、もちろん途中で変えることもできます。

ただ、やっぱり回り道になっちゃうので、ここは慎重に決めることをオススメします。

これから専門分野を選ぶ人に知っておいてほしいこと

機械翻訳

ここまで、専門分野の種類と選び方について紹介してきました。

最後に、これから専門分野を選ぶときに、頭の片隅に入れておきたい大切なポイントをお話しします。

 機械翻訳の進化

近年、機械翻訳がものすごい勢いで進化しています。

機械翻訳とは?
AIが独自のアルゴリズムで翻訳を行う仕組みのこと。
ディープラーニングの仕組みをベースにしたニューラル機械翻訳の登場で、劇的に品質が向上した。
代表的なものに、Google翻訳やDeepLなどがある。

みなさんの中にもフツーに使っている人も多いのではないでしょうか?

以前はとても実用に耐える品質ではなかったものが、2016年頃からは急激に品質が上がり、近年では翻訳現場で使用されることも増えています。

機械翻訳による影響

その結果、これまで人間が行ってきた翻訳が、機械翻訳にとって変わる場面も出てきました。

現場では、翻訳は機械が処理し、人間がその品質をチェックするというケースも増えています

ただ、機械翻訳の性質上、各分野との相性というものがあります。

つまり、機械翻訳と比較的相性のよい専門分野と、さほど相性のよくない専門分野があるのです。

たとえば、通訳翻訳ジャーナル2018年4月号のアンケートでは、こんな結果が出ています。

▼通訳・翻訳ジャーナルは、翻訳者にもファンの多い業界専門誌です

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今後、機械翻訳の利用が増えると予想される分野
出典:通訳翻訳ジャーナル2018年4月号 p39
今後も人間による翻訳が必要だと思う分野
出典:通訳翻訳ジャーナル2018年4月号 p39

こうしてみると、

  • IT分野はかなり早く機械翻訳の案件が増えそう
  • マーケティングや映画字幕・出版などは比較的遅い時期まで人間の手による翻訳が残りそう

ということがわかりますね。

ここで言いたいことは、もしあなたが「翻訳」という作業にこだわるのであれば、人間翻訳が少しでも残りやすい分野を選ぶことが必要だということです。

わたし個人は、時代の流れには逆らえないのでいずれMTPE(ポストエディット)の案件も引き受けざるをえないと思っています。

しかし、もしあなたがそうでないなら、そのための戦略が必要だということを覚えておいてください。

まとめ

専門分野は、翻訳を始めたら長い付き合いになります。

人間でいうと結婚と同じでしょうか?

そう考えると、相手のことをよく知り、どの相手となら長く付き合えそうか、じっくり考える必要がありますよね!

相手のすべてを好きになる必要はありません。

でも、少なくともなるべく長い間、興味を持ってつきあえるものを選ぶべきです。

この記事では、専門分野についてかなり詳しく説明してきました。

繰り返し読んで、ときには気になる分野の本や雑誌も参考にしながら、自分に合った専門分野をじっくり選んでくださいね!

専門分野が決まったら、次は選んだ専門分野で翻訳スキルを磨きましょう!

独学でももちろん可能ですが、最短距離で翻訳者デビューしたいならスクール利用がおすすめ!

スクールの選び方については下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。

 翻訳スクールの選び方

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