スクールに通おうと思っているけど、たくさんあってどれがいいのか分からない。
どんなことに注意してスクールを選べばいいの?
こんなことで悩んでいませんか?
スクール選びって本当に難しいですよね。
高くないお金を払うだけに、絶対失敗したくない!
そんな気持ち、分かります。
この記事ではスクール選びの方法と、これだけは外せないチェックポイントをお教えします。
いいスクールは、あなたに伴走し、あなたの力をしっかり伸ばしてくれます。
自分に合ったスクール選びは翻訳者への近道です。
是非記事を参考にして、あなたに合ったスクールを選んでくださいね!
受講形態を選ぶ
スクールに通うとを決めたら、まずは受講形態を選びましょう。
今は、主に次の3つの受講スタイルから選ぶことができます。
- 通学
- 通信
- オンライン
では、1つずつ順番に確認していきましょう!
通学
実際に学校に通うスタイルです。
一番オーソドックスなタイプと言えるかもしれません。
通学のメリットは次のとおりです。
- 他の受講生と交流できる
- 先生からダイレクトに指導を受けられるので、情報量が多い
- 疑問があれば、その場ですぐに質問できる
- モチベーションを維持しやすい
- 先生に顔を覚えてもらえる
- 他の人の訳文を見られる
通学の一番のメリットは、3つの受講形態の中で最も情報量が多いことです。
講義はもちろん、ちょっと脱線した先生の話や小ネタなどから、思いがけず貴重な知識や業界ネタを知ることができます。
また、授業では他の生徒さんからさまざまな質問が出ますよね?
こうした質問に対する先生の答えを聞く中で、自分では考えが及んでいなかった部分まで知識が深まることがあります。
このほか、スクールでは、同じ課題に対する他の生徒さんの訳文が配布されたり、その場で発表されたりすることもよくあります。
大学とか高校の英文読解の授業みたいなイメージね!
自分では思いつかなかった訳し方、考え方に触れることができて、とても参考になりますよ。
一方で、通学にはこんなデメリットもあります。
- 通学に時間と費用がかかる
- 遠いと通えない
- コロナの感染リスクが気になる
- 通信に比べて費用が高い
- 開講日が設定されているので、思い立ったタイミングで始められない
通学の最大のデメリットは、通学に時間と費用がかかることです。
通学に片道30分以上かかると、どうしても通学がおっくうになってきてしまいます。
忙しいサラリーマンなら、平日仕事の後に通うにせよ週末に通うにせよ、疲れている中で継続的に通えるかどうか、しっかりと見極める必要があります。
少しでも通い続ける自信がないと感じるなら、次に紹介するオンライン受講がオススメ!
また、通学講座の場合は、開講日が決まっているケースがほとんどです。
開講日から一斉にスタートするので、タイミングが合わないと次の開講日まで数ヶ月待つ必要があります。
オンライン
以前は翻訳学校といえば通学と通信だけでしたが、コロナウイルスの感染拡大に伴って新しい受講スタイルが登場しました。
それがオンライン受講です。
オンライン受講とは、今まで対面で実施していた授業を、すべてオンラインで提供するものです。
完全にリアルタイムで提供されるスタイルと、あらかじめ録画した講義が配信されるスタイルの2種類があります。
比較的新しい受講スタイルなので、まだすべてのスクールで提供されているわけではありません。
2021年2月現在でオンライン授業を本格的に実施しているのは、フェローアカデミーさんやサイマルアカデミーさんなど一部のスクールのみです。
ただ、今後順次対応するスクールが増えてくると思うので、気になるスクールがある方は一度問い合わせてみるといいでしょう。
- 通学の手間や時間がかからない
- コロナウイルスの感染リスクがない
- 万が一授業を欠席しても録画授業が見られる
- 先生からダイレクトに授業を受けられる(※)
- 疑問があれば、その場ですぐに質問できる(※)
- 他の人の訳文を見られる(※)
- 開講日が設定されており、思い立ったタイミングで始められないことがある(※)
※は、録画形式の授業には該当しません。
オンライン受講の最大のメリットは、通学の手間が省けることです。
今までは地方に住んでいると、なかなか双方向式の授業を受けることはできなかったけど、オンライン受講ではそれが可能になるよ!
また、通学を上回るメリットとして、欠席しても録画授業が見られる点が挙げられます。
通学の授業の場合も、欠席したら他の授業に振替をすることは可能です。
ただ、他の授業でも都合が合わなければ、その回の授業を受けることができません。
その点、オンラインなら録画授業を自宅からでも視聴できるので、小さいお子さんがいて急に体調を崩す心配がある方や、勤務が不規則な方には非常に便利です。
一方、オンライン授業には次のようなデメリットがあります。
- 他の受講生との交流は限定的
- 通学よりはモチベーションの維持が難しい
- 通信状況が悪いとスムーズに受講できない
- 録画形式だと質問がしづらい
リアルタイムで提供される授業スタイルだと、それほど大きなデメリットはないように感じます。
特に地方在住の方は、通学が物理的に難しいことも多いので、是非積極的に検討してみてください!
オンライン授業を提供しているおすすめスクール
通信
こちらも昔からある受講スタイルです。
受講を申し込むと、テキストと課題提出用の用紙が送付されてきます。
このテキストを使って、自分で学習を進めていきます。
通信講座には以下のようなメリットがあります。
- 通学の手間や時間がかからない
- コロナウイルスの感染リスクがない
- 自分のペースで進められる
- 費用が通学・オンラインに比べて安いことが多い
- いつでもすぐに始められる
通信講座の最大のメリットは、完全に自分のペースで学習を進められることです。
早く翻訳者になりたい方は標準よりも速いペースで進めることができますし、仕事が忙しくてあまり時間が取れない方は、ゆっくり自分のペースで進めることもできます。
通信講座の場合、講座修了後も1ヵ月程度延長期間があったり、有料で添削を受けられたりと、何らかの形で受講期間を延長できるケースがほとんどです。
お仕事や育児に忙しい方も、安心して受講することができますよ!
通学に時間を取られないから、学習時間も確保しやすい!
ただ、通信講座にはデメリットもあります。
- モチベーションが維持しにくい
- 質問があっても、回答が返ってくるまでにかなりのタイムラグがある
- 孤独
最大のデメリットは、受講生同士で励まし合ったり刺激し合ったりする機会がないので、モチベーションが維持しにくいことです。
翻訳に限らず何かの通信教育で、挫折した経験がある方は多いのではないでしょうか。
挫折した経験があるのであれば、モチベーションが維持しやすい他の受講形態がおすすめです!
また、通信講座の場合、質問はインターネットや郵送でやり取りします。
質問の回答にはある程度時間がかかるので、通学講座のように「質問したらその場で回答がもらえる」というわけにはいきません。
受講するコースを選ぶ
受講形態を決めたら、次は受講するコースを選びます。
翻訳学校には通常以下のコースが設定されているので、自分に合ったコースを選びます。
- 入門/基礎コース:
翻訳者に必要な英語の基礎力をつけるコース - 初級コース:
翻訳の基礎的な作法を学習するコース - 中〜上級コース:
専門分野に分かれ、分野に応じた翻訳技術を学習するコース
各コースの内容については、以下の記事で詳しく解説しています。
自分に合ったコースがどれか分からない方は、ぜひ読んでみてくださいね!
その他の条件を比較してスクールを決める
受講形態やコースが決まったら、その条件で開講している講座のあるスクールを探します。
どんなスクールがあるかは、こちらのサイトに詳しく掲載されています。
いくつか候補を絞ったら、以下の点を比較して最終的に決定します。
費用
翻訳学校は英会話スクールやプログラミングスクールと比べると、さほど高額ではありません。
3ヵ月の受講期間で7〜8万円程度の価格が一般的で、高くても10万円台前半のことがほとんどです。
信頼できるスクールであれば、7〜8万円の講座でも充実した内容が学べます。
高い講座ほどいいということではありませんので、くれぐれも注意してください。
あまりに値段が高い講座は怪しいから、十分に気をつけてね!
立地
もし通学講座を選ぶのであれば、通いやすい場所にあるスクールにしましょう。
毎週通うことになるので、出かけるのがおっくうな場所にあると、途中で挫折しがちです・・・
中〜上級講座の充実度
もし入門/基礎コースや初級コースを選ぶのであれば、中〜上級コースにどんな講座があるかも確認しておくとよいでしょう。
翻訳の実務につくには専門分野(例えば実務翻訳であれば特許・契約書・ITなど細分化された領域)の知識が不可欠ですが、翻訳学校の中には専門分野別の講座がないところもあります。
この場合、中〜上級コースに進む際に、またスクール探しをする必要があり手間がかかります。
それなら、最初から中〜上級コースまで併設されたスクールに通う方が合理的ですよね。
ちなみに映像翻訳(字幕や吹き替え)の場合、初級コースから、実務に必要な字幕制作ソフトの使用方法を学習する講座が多いようです。
映像翻訳を希望する場合は、初級コースから専門の講座に通った方が無駄がありません!
受講中のサポート体制
数ヶ月にわたる受講中には、突発的な出来事で急にお休みすることもあるかと思います。
また、何らかの事情で通えなくなったりする可能性もあるので、最低限以下については確認しておきましょう。
・自分の都合で休んだ場合の対応
・途中で通えなくなった場合はどのような扱いになるか
このほか、通信講座の場合は質問の回数や方法についても確認しておくと安心です。
今はコロナウイルスの動向も無視できないので、コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言発令時の対応についても確認しておくといいですね!
最重要!外せないチェックポイント2つ
最後に、私自身がスクールを受講しプロの翻訳者になった経験から、最も重要だと感じるポイント2つについて紹介します。
卒業後のサポート
他の記事でも何度も書いていますが、未経験で応募できる翻訳案件というのはほとんどありません。
翻訳会社の立場で考えても分かると思いますが、経験豊富な翻訳者がたくさんいるのに、わざわざ未経験の翻訳者に仕事を依頼をする理由がありませんよね。
なので、駆け出しの翻訳者は、
未経験だから応募できない→いつまでたっても未経験→いつまでたっても仕事がない
の無限ループに陥りがちです。
ただ、ここには抜け道があります!
スクール卒業時に受けられるトライアルや、スクールと提携している翻訳エージェントです。
スクールの中には複数の翻訳エージェントと提携しているところがあり、一定の基準を満たした卒業生は、未経験でもこうしたエージェントのトライアルを受けられるようになっています。
また、そもそもスクールの母体である企業自体が翻訳業務をやっていて、優秀な卒業生は卒業後にその企業に登録して仕事が始められるところもあります。
実は私自身も、ある翻訳スクールを卒業後に提携のトライアルを受けて合格し、翻訳者としての第一歩を踏み出しました。
少しでも翻訳者デビューの可能性を広げたいと考えるのであれば、卒業後のお仕事サポートを重視してスクールを選びましょう!
誰が教えているか
スクールの中には、翻訳業界の第一人者として非常に有名な方が講師として指導している講座があります。
私がスクールを選んだときは、まだ翻訳業界についてほとんど知らなかったので、どの先生がいいかなんて全く分からず講座の内容や条件面(費用や立地など)を重視して講座を選びました。
が、今なら絶対こうした第一人者の方の講座を選ぶと思います!
Qちゃん(高橋尚子さん)が小出監督に出会って見事五輪金メダルを手にするまでに成長したのと同様に、いい先生につくのはいい翻訳者になる第一歩であり近道です。
どうせ選ぶのであれば、優れた先生の良質な指導を受けた方がはるかに大きな収穫が得られるはずです。
この人についてりゃ間違いない!オススメの先生5人!
↑上3名は、サンフレアアカデミーで開講していらっしゃいます。画像もサンフレアアカデミーさんからお借りしています。
↑高橋聡さんは、業界では「帽子屋さん」として有名な方です。AIBS翻訳スクールさんおよびフェローアカデミーで開講されています。
↑映像翻訳なら深井先生!日本映像翻訳アカデミーで開講していらっしゃいます。
あくまで私が存じ上げている範囲ですので、他にもいい先生はいらっしゃると思います。
ただ、上に挙げた先生方は、翻訳に対する知識も情熱も人一倍あり、情報発信も積極的にしていらっしゃる方々で、個人的に超オススメです。
受講して損はないと思うので、是非検討してみてください!
まとめ
この記事では、あなたに合った翻訳スクールの選び方と、これだけは外せないチェックポイントについて紹介しました!
繰り返しになりますが、スクールへの通学はプロ翻訳者になる近道です。
確かに費用はかかりますが、時間を無駄にロスすることはなくなります。
同じプロになるのなら、なるべく早くデビューして、1日も早く収入が得られるようになりたいですよね?
もしそうなら、断然スクールへの通学をオススメします!
具体的にどんなスクールがおすすめか知りたいという方は、下の記事も合わせて読んでみてください。
→ 参考: ジャンル別おすすめ翻訳スクール
また、「そうはいってもやっぱり独学じゃだめ?」という方には、以下の記事もオススメです!
→ 参考: 初心者でも独学で実務翻訳者になれる?
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