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業界データ大公開!翻訳スピードの目安と翻訳スピードを把握する3つのメリット

プロ翻訳者の平均的な翻訳速度
  • 翻訳にめちゃくちゃ時間がかかるんだけど、もしかして遅すぎる?
  • プロの翻訳者って、1日に平均何ワードくらい訳してるの?
  • エージェントに1日3000ワード訳してほしいって言われてるんだけど、これって普通?

こんな疑問をお持ちではないでしょうか?

翻訳は基本的に孤独な作業なので、他の人が1日でどのくらい訳してるか、平均的なスピードがどのくらいか、なかなか分からないですよね?

この記事では、プロ翻訳者の平均的な翻訳スピードを詳しく解説しています。

翻訳速度の測り方も紹介しているので、自分の翻訳スピードに不安のある方や、自分の翻訳速度を知らない方は、ぜひ最後まで読んでいってくださいね!

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目次

プロ翻訳者の翻訳スピード

翻訳者の翻訳スピード

この記事の信頼性

この記事は、以下の情報に基づいて作成しています。

JTF 2017年度翻訳白書

JTF(日本翻訳連盟)による業界調査です。

日本翻訳連盟は、翻訳・通訳に関わる企業・団体・個人の会員からなる産業翻訳の業界団体です

 翻訳者向け業界団体について、詳しくはコチラ!

業界調査は毎年行われるものではなく、3~5年に一度不定期に実施されています。

2017年度とやや古いデータのように思われますが、翻訳白書としては最新のものです。

業界調査では、通訳・翻訳業務を請け負っている全国の個人および企業をアンケート調査対象としており、2017年度の調査では557人の個人翻訳者・通訳者が回答しています。

通訳翻訳ジャーナル 2019年7月号

通訳翻訳ジャーナルは、プロ翻訳者にも愛読者の多い業界専門誌です。

  • 2月・5月・8月・11月の年4回発行されています。
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翻訳者の収入についても度々特集が組まれており、2019年7月号のメインテーマは「通訳者・翻訳者のリアルな収入&料金」です。

いずれも業界内ではよく知られた団体および雑誌であり、プロの翻訳者を対象とした調査では業界最大規模です。

回答者も大半がプロ翻訳者だと考えられるため、かなりの信頼性が期待できます。

英日翻訳の翻訳速度

JTFの調査では、1時間当たりの翻訳スピードは200~300ワード未満が最多(40.2%)という結果が出ています。

英日翻訳の1時間当たりの作業スピード(原文基準)
出典:JTF 2017年度翻訳白書

一方で、通訳翻訳ジャーナルの調査では、英文和訳の1日当たりの翻訳量は1800~2000ワードが25人で最多になっており、平均は1日2,738ワードという結果が出ています。

1日の翻訳量_英→日
通訳翻訳ジャーナル2019年7月号p30のデータを一部加工

同じ誌面での調査で、1日の平均稼働時間は8.1時間となっているので、1時間あたりの平均翻訳量は338ワードということになります。

JTFの調査と通訳翻訳ジャーナルの調査でやや差はありますが、英日の場合、プロ翻訳者の1時間当たりの翻訳量は平均300ワード前後であると考えてよさそうです。

プロ翻訳者の1時間当たりの翻訳スピード(英日)は平均300ワード前後

日英翻訳の翻訳速度

JTFの調査では、1時間当たりの翻訳スピードは200~400文字未満が最多(36.8%)という結果が出ています。

日英翻訳の1時間当たりの作業スピード(原文基準)
出典:JTF 2017年度翻訳白書

通訳翻訳ジャーナルの調査では、和文英訳の1日当たりの翻訳量は、1000字未満と3000字以上がともに13人で最多になっており、回答にばらつきがみられます。

ただし、平均を取ってみると、1日の平均翻訳量は2,017文字となっています。

1日の翻訳量_日→英
通訳翻訳ジャーナル2019年7月号p30のデータを一部加工

これを1日の平均稼働時間8.1時間で割ると、1時間当たりの平均翻訳量は249文字となり、JTFの調査結果とも一致します。

以上から、プロ翻訳者の1時間当たりの翻訳量は、日英の場合平均250~300文字程度であると考えられます。

プロ翻訳者の1時間当たりの翻訳スピード(日英)は平均250〜300文字前後

翻訳スピードの測り方

翻訳スピードの測り方

プロ翻訳者の平均翻訳スピードは分かったけど、そもそも自分の翻訳スピードが分からない

そんな方もいるのではないでしょうか?

ここではそんな方のために、エクセルを使った翻訳スピードの測り方を紹介します!

翻訳スピードの計算式

翻訳スピードは、下の計算式で計算できます。

翻訳ワード数(文字数) ÷ かかった時間 = 翻訳速度

なので、翻訳速度を計算するには、翻訳ワード数(文字数)と翻訳にかかった時間を知る必要があります。

簡単なエクセルで管理しよう

翻訳スピードの管理には、エクセルが便利です。

以下のステップにしたがって、翻訳スピードを測ってみましょう!

STEP
まずは空白のエクセルシートを準備する
STEP
日付と作業開始時刻を入力する

日付は「Ctrl + ; 」、現在時刻は「Ctrl + : 」(Macの場合はCmd + : または Cmd + ;)で入力できます

STEP
翻訳を始める
STEP
作業終了時刻と訳したワード数を入力する
STEP
以下の計算式を、お好みの列に入力する

作業にかかった時間を自動で計算する(A)
 作業終了時刻のセル ー 作業開始時刻のセル

1時間当たりのワード数を自動で計算する
 ワード数 / (A) / 24

そしたらこんな表ができあがります。

翻訳スピードの管理表

この表に日々記録していけば、おおよその翻訳スピードがわかるようになります。

表をアレンジしてお好みで案件名や使用教材などを書いておくと、あとで振り返ったときに便利ですよ

ずっと計測しておくと自分の成長がわかり励みになりますが、正直めんどくさい!という方には、1ヵ月や1週間など、期間を決めてやる方法がオススメです。

あくまで今の作業スピードの把握が目的なので、自分のおおよその処理速度や処理量が分かればやめて大丈夫です!

翻訳スピードを把握するメリット

翻訳スピードを把握するメリット

プロの平均スピードも、翻訳速度の測り方も分かったけど、そもそも翻訳スピードが分かるとどんなメリットがあるの?

と思ってるそこのあなた!

翻訳スピードが分かっていると、正直いいことだらけです。

ここでは翻訳スピードが把握できている人だけが実感できる3つのメリットを紹介します!

仕事の計画が立てやすくなる

翻訳スピードが分かると、仕事の計画がぐっと立てやすくなります

たとえば、5,000ワードの英日案件があるとしましょう。

納期が3日後の場合、自分の翻訳スピードが分からないと、3日間のペース配分がわかりませんよね。

でも、たとえば自分の翻訳スピードが1時間300ワード程度と分かっていた場合はどうでしょう。

  • 1日6時間作業するなら、1日の作業量は1800ワード。
  • 1日目までで1800ワード、2日目までに3600ワード終わっていればまずまずのペース!

こんなことがすぐに分かります!

そのほかにも、翻訳スピードが分かっているとこんなこともできます。

  • 1日の終わりに作業の進みぐあいを確認し、遅れているかどうかの判断ができる
  • 遅れていれば、どれくらい追加で作業時間が必要かすぐにわかる!

つまり、自分の翻訳スピードがわかっていると、作業のペース配分ができると同時に、時間や日単位で細かく進捗チェックができるんです!

分量の多い案件になってくると、長期でのスケジュール管理が必要です。

その際に、進んでいるか遅れているかがわからないというのはとても怖いものです。

大きな案件を引き受けるようになって急にあわてないように、日頃から定期的に翻訳スピードの確認をしておくことをオススメします!

翻訳会社に自信を持って納期回答ができる

翻訳会社からちょっと長めの案件を依頼されたとき、あなたはどうやって納期回答をしていますか?

まさか、適当に答えていませんよね?

または、とりあえずできると言っておいて何とかつじつまを合わせる・・・・?

翻訳会社から「この案件、いつまでならできますか?」と聞かれることはよくあります。

そんなときにも、自分の作業スピードがわかっていると、自信を持って納期回答ができます

特に、

  • 1週間程度にわたる案件で、しかも途中に私用や家族の予定が入っているとき
  • お子さんやご家族の都合で、作業時間が細切れになってしまう方

こんなケースでは、1時間単位で自分の翻訳スピードが分かっていると、柔軟にスケジュールが組めるのでとても便利です。

プロフィールに書ける

翻訳会社の求人を見ていると、よく「1日○○ワード以上対応できる方」って書かれていますよね。

自分の翻訳スピードが分からないと、

「あれ?わたしってこの条件ちゃんと満たしてる・・・?」

って不安になりませんか?

こんなときも、自分の翻訳スピードがちゃんと把握できていると、自分が条件を満たしているかどうかをきちんと判断することができます

また、例えばJTFやアメリアにプロフィールを載せるとき。

こんなときにも、「1日○○ワード対応できます」と書いておけば、翻訳会社の方でもあなたの作業量がわかるので、安心して問合せすることができますね。


翻訳スピードが分かっていると、こんな風にいいことがたくさんあります。

では、翻訳スピードが分かることにデメリットはあるのでしょうか?

次の項目で見ていきたいと思います!

翻訳スピードを把握するデメリット

翻訳スピードを把握するデメリット

作業が遅れていると焦る

翻訳スピードが分かっていると、自分の作業の遅れがはっきりと分かります

例えば、

今日までに1800ワードできているはずなのに、まだ1200ワードしかできてない!

こんなことは結構よくあります。

実際の翻訳は、一定のスピードで作業が進むわけではありません。

内容によってかなり時間がかかるところと、すらすら進むところがあります。

時間がかかるところが続くと、当然作業に遅れがでます。

遅れが出ると、人間どうしても焦っちゃうんですよね

こんなとき、作業時間を増やして対応できればいいのですが、時間に限りがあるときはなかなかそうもいかない。

間に合わせようと焦ってしまい、翻訳の質に影響してしまう・・・なんてことも実はあります。

作業に遅れが出たときには、それが

  • 文書全体が想定していた以上に難しいのか
  • 文書の中でその一部だけが難しいのか

を、まずしっかり見極めましょう!

その上で、文書全体が難しいのであれば作業時間の確保や納期交渉を、一部が難しいのであれば他の箇所で挽回するなどして、翻訳の質に影響を与えないようにするのがおすすめです!

翻訳スピードを上げるには?

翻訳スピードを上げるには

では、翻訳スピードはどうやって上げていけばいいでしょうか?

この項目では、翻訳スピードの上げ方について解説します!

すぐにスピードを上げる方法はない

もしあなたが初心者で、そもそも翻訳という作業になれていない場合、すぐにスピードを上げることはできません。

私もスクールに通っていた頃は、A4で1枚程度訳すのに何日もかかっていました・・・

ただ、経験を積めば自然と翻訳スピードは上がってきます

この文法ならこの訳し方、この用語にはこの訳語と、自分の中で一定の「型」ができるからです。

まずはこの「型」ができるまで、ひたすら訳していきましょう!

効率的に作業ができる環境を整える

ある程度翻訳スピードがあがってきたら、作業を効率的にできるようにすることで、もう一段階翻訳スピードを上げられる場合があります。

例えば辞書検索。

翻訳者は一日に何度も辞書を引きますが、その辞書検索を、例えばワンクリックでできるようにしてはどうでしょう?

そうすれば、1回あたりの時間はわずかでも、1日、1週間単位でみるとかなりの時間を節約できます!

「ワンクリックで辞書検索」は割と多くの翻訳者が取り入れている方法ですが、他にも翻訳者がよくやっている作業効率化には、

・翻訳ツールを使った用語の一括置換
・ワンクリック辞書検索
・辞書の串刺し検索
・翻訳ツールの導入

などがあります。

ここで1つずつ紹介すると長くなりすぎるので、それぞれの具体的なやり方については、また別の記事で紹介しますね!

ここでは、「翻訳スピードを上げるには作業の効率化が有効」なことだけ覚えておいてください。

まとめ

翻訳スピードまとめ

翻訳スピードを把握しているとたくさんのメリットがあること、お分かりいただけましたか?

最初の頃は早く訳せないし、記録をつけるのは面倒だしで、なかなかスピードを記録する気にはならないかもしれません。

それでも、そこをぐっと耐えて記録していれば、自分の成長が目にみえるし、作業にかかる時間も見積もれるしで、嬉しいことがふえてきます

特に最初に翻訳会社の案件を引き受けるときは、納期までにちゃんとできるかめちゃくちゃ不安になります。

そんなときでも作業スピードが把握できていれば、ある程度時間の見通しがつくので、とても助かりますよ

まずはだまされたと思って、とりあえず1週間だけ記録してみてください。

あとあときっと、あなたの役に立ちますよ!

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