- 翻訳者仲間がほしいのになかなか身近で見つからない
- スキルアップの場がほしい
- 業界の最新情報を入手したい
そんなお悩みをお持ちではないでしょうか?
翻訳者ネットーワーク「アメリア」の登録会員はなんと10,000人!
とすると、翻訳者や翻訳学習者って結構たくさんいるはずだよね?
なのに、日常生活で翻訳者に会う機会ってほとんどありませんよね。
翻訳は1人で完結する作業なので、孤独になりがちです。
でも、学習中なら一緒に励まし合える仲間が、プロになった後も実務やエージェント対応で困ったときに、気軽に聞ける相手がほしいですよね。
そんなとき役に立つのが翻訳者コミュニティ!
コミュニティに入れば、業界の最新情報に触れられるだけでなく、コミュニティが開催するイベントなどへの参加を通じてスキルアップしたり、分からないことを聞いたりと、メリット盛りだくさんです!
今日は、様々なタイプの翻訳者コミュニティを8つ紹介します!
あなたに合うコミュニティが見つかったら、思い切って参加してくださいね!
翻訳者コミュニティとは
ここでは翻訳者コミュニティは、翻訳者(または翻訳者を目指す人)が集まる場を指しています。
翻訳者コミュニティには、
- 有料のものや無料のもの
- オンラインのものやオフラインのもの
- プロしか参加できないもの
など、様々な形態があります。
また、一部のコミュニティは招待制を取っており、メンバーの紹介がないと入会することができません。
では、翻訳コミュニティに参加すると、参加者にはどんなメリットがあるのでしょうか?
翻訳者コミュニティに参加するメリット・デメリット
ここではまず、翻訳者コミュニティのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
まずはメリットから見ていきますよ!
メリット
翻訳者コミュニティに参加するメリットには、次のようなものがあります。
- 業界の最新情報が入手できる
- イベント情報が入手できる
- 分からないことを質問できる
- 求人情報が入手できる
- 翻訳者仲間ができる
翻訳者コミュニティに参加する最大のメリットは、業界の動きが分かることです。
コミュニティに入っていると、他の翻訳者さんの投稿やぼやきから様々な情報を得ることができます。
例えば、
- 業界全体のトレンド
- レートの動向
- 新しいツールやそのセール情報
- 最新の翻訳関連書籍
- 求人情報
などです。
全国各地で開催されるイベント情報も流れてくるから、自分で探す必要がないのも嬉しいポイントだよ!
お仕事をする上で分からないことが出てきたら、各コミュニティ内で質問することもできます。
- その際、具体的な案件内容については分からないようにする必要はあります(守秘義務の関係上)
質問した内容についてはコミュニティの誰かしらかが答えてくれるので、実務経験の浅い翻訳者にとってはメンターにサポートしてもらっているような心強さがあります!
しかも、業界の大御所がダイレクトに返信してくれることもあって、めちゃくちゃありがたいです。
コミュニティによっては求人が流れてくることもあります。
条件のよい求人もあるので、とにかく幅広く求人を探したいという方にもコミュニティはオススメですよ!
デメリット
それでは、翻訳者コミュニティのデメリットにはどんなものがあるでしょうか。
- 有料のものがある
- 招待がないと入れないものがある
- 未経験者は入れないものがある
翻訳者コミュニティの中には、会のメンバーを制限するため招待制を取っているところや、メンバーの資格を限定しているところがあります。
なので、未経験の場合や、招待してくれる知り合いがいない場合には参加できない場合があります
また、一部の翻訳コミュニティは有料です。
ただ、有料であるからこそ、無料のコミュニティよりも有益な情報が得られる場合もありますので、かかる費用と得られるメリットのバランスをよく検討する必要があります。
おすすめの翻訳コミュニティ8つ
ここでは、実際にオススメの翻訳コミュニティを紹介していきます!
私が知っている翻訳コミュニティのうち、比較的活動が活発かつ有益と思えるものを紹介しているよ!
アメリア
コミュニティの種類 | 有料コミュニティ |
利用者 | 10,000人(公式サイト情報) |
料金 | 16,500円/年 |
対象 | 翻訳者・翻訳学習者 |
その他 | ー |
まず最初は、言わずと知れたアメリアです。
アメリアの最大のメリットは、豊富な求人情報が得られるところです。
最近はコロナの影響でやや減っている印象がありますが、それでも週に5~6件以上は新規求人が登録されています。
新規求人は、わざわざホームページまで見に行かなくてもメルマガで毎週まとめて知らせてくれるのが嬉しいポイント!
忙しくてついチェックを忘れちゃう・・・という方にも安心です。
また、アメリアはコンテンツがめちゃくちゃ豊富!
他の翻訳者さんがデビューするまでの道のりはもちろん、スキルアップに役立つ本や辞書、納品までの時間割、さらには確定申告の話まで、実務翻訳者や学習者なら知っておきたい情報がてんこ盛りです。
しかも、出版/実務/映像翻訳のジャンルごとにコンテンツが準備されているのは、もうさすがとしか言いようがないです。
費用はかかるけど、会員になっておいて損はないと断言できる充実度!
アメリアのデメリットは、まずは値段。
1年で16,500円の会費がかかり、ここにさらに入会金5,500円が加算されるので、初年度は合計22,000円の費用がかかります。
時々入会料無料キャンペーンがやってるから、その時を狙うとおトク!
さらに、アメリアには「定例トライアル」というスキルアップコンテンツがあるのですが、これに参加するには別途1回1,500円がかかります。
高いですよね・・・・。
私もそう思います。
ただ、内容自体は非常に充実していてオススメなので、まずは業界の勉強のために1年間だけ会員になるなど、うまく利用していくとよいと思います。
また、アメリアは、コンテンツは非常に充実しているのですが、会員同士が交流するような機会はあまりありません。
「コミュニティ」というページが用意されており、他の翻訳者さんに質問できたり居住地域が近い翻訳者を検索してメールを送ったりできる機能もあるのですが、ほとんど活用されていません。
私は7年以上アメリア会員をやってるけど、この機能経由で質問やメールをしたことも、メールをもらったことも1~2回しかない・・・
ですので、翻訳者同士が活発にやり取りしている情報交換に触れたいのであれば、他の無料コミュニティへの参加を併用しましょう!
洋書の森
コミュニティの種類 | Facebookコミュニティ |
フォロワー | 834人 |
料金 | 無料 |
対象 | 主に出版翻訳者向け |
その他 | 現在はオンライン開催 |
洋書の森は、洋書や翻訳に興味がある人のためのコミュニティサロンです。
出版翻訳者向けのコミュニティはかなり貴重で、おそらく洋書の森が国内で唯一ではないかと思います。
出版翻訳に興味がある人が集まり、月に1回程度持ち込み企画の案を出し合ったり翻訳学習法の相談に乗る「おしゃべりサロン」を開催しています。
もともとはオフラインでの開催がメインだっったけど、コロナ感染の拡大により現在はオフラインで開催されています
学習中の人も参加できるので、出版翻訳を目指す方は迷わず登録しましょう!
在宅翻訳コミュニティ(初心者・翻訳会社歓迎)
コミュニティの種類 | Facebookコミュニティ |
フォロワー | 1800人 |
料金 | 無料 |
対象 | どちらかというと実務翻訳者向け |
参加条件 | プロの翻訳者または翻訳学習者、翻訳会社 |
在宅翻訳コミュニティは、参加者の多いFacebookコミュニティです。
高橋聡さん、松田浩一さんという業界では名の知れた大御所がモデレーターを勤めています。
参加者が多いためか、非常に活発に情報がやり取りされており、イベント情報や求人情報もよく流れてきます。
無料で誰でも気軽に参加できるから、学習中の人にもオススメ!
何かコミュニティに参加してみたいという方は、まずこちらのコミュニティに参加するといいでしょう。
翻訳勉強会「十人十色」
コミュニティの種類 | Facebookコミュニティ |
フォロワー | 1035人 |
料金 | 無料 |
対象 | どちらかというと実務翻訳者向け |
参加条件 | プロの翻訳者または翻訳学習者 |
翻訳勉強会「十人十色」は、もともと関東で定期的に勉強会を開催していた翻訳者コミュニティです。
私も実際に何度か参加したことがあるよ!
最近はコロナで勉強会の開催頻度こそ減っているものの、数ヶ月に一度は開催されています。
もともと勉強会の開催をメインにしていたしていたためか、今でも比較的勉強会などのスキルアップ関係の情報交換が活発。
実務翻訳に限らず、他ジャンルの勉強会情報も流れてくるので、スキルアップを重視している方や学習中の方にぴったりです。
悪い点は特に見当たりませんが、強いて言えば求人情報はやや少ないかな?
翻訳者 One Hundred Club (プロ通翻限定)
コミュニティの種類 | Facebookコミュニティ |
フォロワー | 1133人 |
料金 | 無料 |
対象 | どちらかというと実務翻訳者向け |
参加条件 | プロ翻訳者限定 |
翻訳者 One Hundred Club (プロ通翻限定)はプロ通訳・翻訳者向けのコミュニティで、初学者の方や未経験の方は参加できません。
プロのみが参加できるコミュニティらしく、内容も比較的高度で、日本語・英語表現のかなり細かいところを取り上げたり、専門分野を掘り下げて議論したりしています。
専門的すぎて分からないこともありますが、全般的に非常に勉強になります
初学者の方や未経験の方は参加できませんが、内容が専門的であること、また求人やイベント情報もさほど多くないことから、入れなくてもさほどデメリットはありません。
初学者の方や未経験の方には、上に取り上げた在宅翻訳コミュニティ(初心者・翻訳会社歓迎)の方がオススメです。
Translators 翻訳者
コミュニティの種類 | Facebookコミュニティ |
フォロワー | 1974人 |
料金 | 無料 |
対象 | どちらかというと実務翻訳者向け |
参加条件 | プロ翻訳者限定または翻訳学習者 |
Translators 翻訳者はプロの翻訳者または翻訳学習者が参加できるコミュニティです。
参加メンバーは1974人と、翻訳関連の無料Facebookコミュニティの中では最大規模を誇っています。
投稿も頻繁にされており、活動も活発です
ただ、情報量は多いですが、その分情報の内容が広く浅くなっている印象が強く、スキルアップという面でも情報収集という面でも他のコミュニティよりやや物足りない印象があります。
西日本医学英語勉強会
コミュニティの種類 | Facebookコミュニティ |
フォロワー | 211人 |
料金 | 無料 |
対象 | 医薬翻訳者向け |
参加条件 | 医学英語に関心のある異業種メンバー(医薬翻訳者含む) |
西日本医学英語勉強会は、医薬翻訳者である畝川晶子さんが立ち上げ管理されているコミュニティです。
以前は定期的にオフラインで勉強会が開催されていましたが、コロナの拡大により現在はオンライン開催に移行しています。
オンライン勉強会でも終了後に懇親会が開催されているため、同じ分野の翻訳者と知り合いになりたい方にはオススメだよ!
こちらのコミュニティは畝川さんがしっかりと管理をされているため、荒れたり不適切な投稿がされることはほとんどありません。
ただ、その分投稿が他のコミュニティよりも少なくなりがちで、特にコロナ以降は参加者同士の活発な交流が減ったように思います。
ほんま会本丸
コミュニティの種類 | Facebookコミュニティ |
フォロワー | 217人 |
料金 | 無料 |
対象 | ツール中心 |
参加条件 | 特になし |
最後はほんま会です。
ふざけた名前ですが、非常に有益なコミュニティです!
こちらのコミュニティは他のコミュニティとは違い、翻訳ツールや翻訳業務効率化に焦点を当てた内容で勉強会や情報交換をしています。
以前は主に大阪で定期的に勉強会を開催していましたが、特にコロナ以降は減少傾向にあるようです。
ただ、今でも不定期にオンラインで勉強会を開いているので、ツールに関心のある方は参加しておいて損はないでしょう。
【おまけ】翻訳フォーラム
翻訳フォーラムは、まだインターネットがパソコン通信だった時代に生まれた翻訳者コミュニティの先駆けです。
今では業界トップに上り詰めた数名の翻訳者の方が主宰・管理されており、今でも不定期で勉強会や講座が開催されています。
翻訳フォーラム自体は今ではほぼ活動していませんが、今でも過去ログは見られるので興味のある方はどうぞ!
ちなみに翻訳フォーラム主宰の方々は、下のような本も出されています。
とても参考になる本なので、一度読んでみてくださいね!
まとめ
今回は、翻訳に関係するコミュニティ8つを紹介しました。
フリーランス翻訳者は継続的にスキルを高める必要がありますが、なかなか自分一人ではモチベーションを保ちにくいもの。
学習中の方も、切磋琢磨する仲間がいた方が意欲が長続きしますよね!
そんな時に役立つのが今回紹介したコミュニティです。
実際私も日々の情報収集やスキルアップに役立てていますし、多くの翻訳者も同じです。
大半が無料のものなので、参加してもあなたの懐は痛みません。
なので、「面白そう」「役立ちそう」と思ったらまずは参加してみてくださいね!
スキルアップするには、このほかにも
- 検定試験を受験する
- 業界団体に参加する
方法もあります。
それぞれ以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある人は読んでみてくださいね!
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