こんにちは。
ブログ管理人のもぐです。
早いもので、翻訳を志してから早10年あまりが経ちました
間に2度の出産を挟みながらも翻訳を続けてこられたのは、やっぱりこの仕事が魅力的だったからに他なりません。
そこで今日は、この世界にどっぷり浸かった私が、翻訳という仕事の楽しさや魅力について、熱く語らせていただきます。
あくまで個人の感想なので、その辺はどうぞよしなに(笑)
翻訳の楽しさ
まず翻訳の楽しさについて。
翻訳という仕事の楽しさは、純粋に翻訳作業自体の面白さと、在宅翻訳者という働き方が持つ魅力の2つで構成されていると感じています。
ここではまず、翻訳という作業の面白さについて説明していきますね!
翻訳はパズル
翻訳はとても知的な作業です。
マジで頭しか使いません。
入力に手は使うけどね!
基本的には頭の中で大半の処理を行い、手はそれをアウトプットするだけです。
翻訳の作業を分かりやすく並べると、次のようになります。
初心者の頃は、すべての工程にかなり時間がかかります。
分からない単語も多いし、単語が分かっても文章全体では何言ってんのか分かんない。
さらに、それを日本語にするとなると超訳語調になっちゃう、みたいな
が、かれこれ10年もやっていると、少なくともSTEP 4の「自然な日本語に置き換える」のステップは、かなりスムーズにできるようになってきます。
長年のキャリアの中で、こうきたらこう、あぁ来たらあぁ、みたいな「文章の型」というか「引き出し」が増えるんでしょうね。
翻訳って、個人的にはパズルみたいな部分が多いと思っています
英語の各単語がパズルのピースで、翻訳というのは一度ピースをばらばらにしてまた一枚の絵にする感じ。
キャリアが積み重なってくると、この「パズル」が勝手にバラバラになって、また勝手に上手く並んでくれるようになってくるんです。
もちろん上手くいかないケースもあります。
そんなときも、色々な並べ方を考えて試してみるのがまた楽しい
こんな風に、与えられたピースに対して、より読者に伝わりやすく分かりやすい表現とはどんなものかを考えて試行錯誤する。
これが翻訳という作業の醍醐味であり、一番の楽しさであり面白さだと感じています。
毎日が刺激的
翻訳者って、辞書なんか引かなくても、どんな文書でもたちどころに分かるんでしょ?
って思ってませんか?
ぜんっっっっっっぜん違います。
私はこの道10年で、しかも医薬しかやってませんが、未だに短い文書でも辞書ひきまくりです。
どんなに短い文書にでも必ず知らないこと、分からないことが含まれているからです。
翻訳者に依頼される文書は、基本的には業界最先端の技術や話題を取り扱った文書であることがほとんどです。
5年前、10年前の古い文書が依頼されることはあまりありません
ですので、そこで使われている技術や知見も、たいていは最新のもの。
そういう意味では、翻訳者は常に時代の最先端の技術や知見に触れていられるのです。
こう考えると、翻訳者というのはいつも業務を通じて新たな世界を見られるとても刺激的な仕事だといえます。
実際私も医薬翻訳を10年やっていますが、「同じ話題ばかりで飽きた」なんてことは全くありません。
幅広い分野の文書に触れることができ、むしろ勉強しても勉強してもとても追いつかないくらいです。
このように、仕事を通じていつも新しい技術や知見に触れられる、このエキサイティングさが翻訳のもう1つの楽しさであり、知的好奇心の強い人にはたまらなく魅力的な仕事だと思います。
在宅翻訳者の魅力
ここまで、翻訳という作業自体の面白さについて見てきました。
では、在宅翻訳者という働き方についてはどうでしょうか?
ここでは、在宅翻訳者という「働き方」の魅力にせまっていきたいと思います!
時間を柔軟に使える
在宅翻訳者は、自分で仕事をする時間を決めることができます。
たとえば、朝5時に起きて2時間仕事をし、そのあとは9時まで家事。
9時~12時まで働いてランチを取り、午後は13時~16時まで仕事。
こんな柔軟な働き方ができちゃうんです!
もちろん通勤時間がないので、その時間を仕事にまわすことができます。
業界の調査では、翻訳者はだいたい1日6時間~8時間程度仕事をしているようです。
ただ、その時間配分は完全に自由。
自分の都合や得手不得手にあわせて、自由に朝型にしたり夜型にしたりできちゃうんです!
これが嬉しいのは、やはり育児中や介護中の方ではないでしょうか?
実際私は今3人の子どもを育てていますが、子どもの帰宅時間にあわせて仕事を切り上げ、残りは子どもが寝た後にまわしています。
こうすることで、子どもとの時間もしっかり取れますし、自分の仕事時間もちゃんと確保できる。
とても魅力的な働き方だと感じています。
場所にとらわれない
翻訳という仕事は、場所を選ばずどこでもできます。
以前は首都圏や大阪で開催される勉強会が多かったので、都会の方が情報収集の点でやや有利な面がありました。
でも、今ではそれもなし。
コロナウイルス感染拡大で、ほぼすべての勉強会がオンラインで開かれるようになり、地方に住んでいるデメリットはほとんど感じなくなりました。
わたしは長女が5歳のときに、東京から地方に移住しました
東京にいるときに始めた翻訳の仕事は、移住後も全く問題なく続けることができました。
また、地方は物価が安いので、住居費や生活費は大幅に下がりました。
東京時代は2LDKのアパートに住むのがやっとでしたが、地方では庭つきの広い平屋に住めるようになり、ほんとうにいろんな面で東京にいた頃とは比べものにならないくらい心に余裕ができました。
こんな風に、ふと思い立って地方に移住できるのも、場所を選ばずできる翻訳という仕事の魅力です
地方ではなく、もちろん海外に移住しても仕事を続けることができるので、いずれは海外にも住んでみたいと思っています。
地方でも高単価
上で地方移住について書きましたが、一般的に地方で仕事を探すと、東京よりも給料が下がることがほとんどです。
新聞に挟まれている求人広告を見ると、わたしが住んでいる地域では
- 正社員の月給は20万円前後
- パートになると1,000円以下
がほとんどです。
ちなみに新卒給与ではないですよ!
しかも、ここからさらに税金や社会保険料が引かれるんです・・・。
とすると、手取りは10万円台になっちゃいますよね?
翻訳のいいところは、住む場所によって単価が変わらないところです。
仮にわたしの単価が10円だったとして、1日2000ワード、週20日働いたら、収入はいくらになるでしょうか。
10(単価) × 2000(1日あたりのワード数) × 20(1月あたりの稼働日数) = 400,000
なんと40万円ですね。
東京でも40万円といえば多い方だと思いますが、地方だとかなり多い方です。
上にも書いたけど、中途求人の月収が20万円だからね・・・
そう考えると、東京では分かりませんが、地方ではまだまだ翻訳で食べていくのは難しくありません。
特に結婚している場合だと、パートナーの給料も入ってくるので、どちらかというとゆとりのある生活ができちゃいます。
生活環境や住環境のいい地方で翻訳をしながら生きていくというのは、さまざまな意味で豊かな生活のできる、魅力的な選択肢だと思います。
人間関係のストレスがない
翻訳の仕事は、基本的に自分一人で完結します。
翻訳の仕事の流れをカンタンに説明すると、下のようになります。
仕事が詰まっててムリなときは、ていねいにお断りする
どうですか?見事に一人でしょ??
途中質問などがあれば、案件を依頼してきた翻訳会社の担当者さんに聞くことはあります。
ただ、翻訳作業中、これ以外で他の人と関わることはありません
セキュリティ面さえクリアすれば仕事はどこでもできますし、面倒な外線電話に悩まされることもありません。
嫌な上司もいなければ、使えない部下もいません。
同じ仕事をしてるのにアイツの方が給料が高いとか、アイツばっかりサボってずるいみたいな感情も生まれません。
わたしもそれなりに会社員時代があったので分かりますが、会社の仕事で嫌なことの半分くらいは、仕事内容よりも人間関係から生まれますよね。
わたしはフリーランス翻訳者になって、こういうイライラや妬みや不公平感から完全に解放されました。
するとどうなるか。
仕事が全然苦痛でなくなるし、むしろ働くのがめちゃくちゃ楽しくなってくるんですよね!
あなたは仕事の人間関係で悩まされていませんか?
人間関係が面倒な人や苦手な人には在宅翻訳は本当にオススメですよ!
まとめ
わたしが翻訳を選んだのは、「英語が得意だし、在宅でできるしなんかよさそう・・・」くらいの軽い気持ちでした。
ただ、実際に始めてみると、思った以上に仕事や働き方が魅力的で、今では「もうこれ以外の仕事は考えられない!」くらいにハマっています。
もちろん大変なこともあります。
が、子どもを育てながら働くという現在の状況においては、メリットがデメリットを大きく上回っていると感じます。
子どもを育てながら自由に働きたい方!
地方である程度の収入を得ながら豊かに暮らしたい方!
そんな方に翻訳はぴったりだと思うので、興味があればぜひチャレンジしてみてください!
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